1月2日号『異質』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
何だかお正月っぽくない雰囲気が漂っております。
昨日は年始からでもお構いなしに営業を続けるショッピングモールを取り上げましたが、
今回の「っぽくない」雰囲気は、もっと肌で感じられる雰囲気の事を指しています。
従来ならば年明け~年始に亘っては、毎年恒例の「正月寒波」がシベリアの方から訪れて、
その強力な勢いそのままに日本列島のほぼ全体を取り込みますので、
北に向かえば向かうほど豪雪に見舞われると思いきや、
うっかり厚着をしてしまうと、汗ばんでしまうぐらいの日和が続いています。
南に目を向けてみますと沖縄では1月初旬の筈なのに、夏日一歩手前まで上昇している模様。
「こうでなければ…」という固定観念からの乖離が生じさせる違和感は、
妙な気持ち悪さを連れてくるだけのような気がするのです。
閑話休題…
やはり初詣は三が日のうちに行っておきたいと思う気持ちは強いわけですが、
ご存知の方はご存知だと思いますが、逸般人な奈良出身です。
京都界隈やお伊勢さんのような著名度はそれほど高くはないかもしれませんが
徒歩圏内にビッグネームである神社仏閣があり、
参拝するにはいいロケーションだと思うのですが、
近頃頓に増えてきた外国人観光客に上乗せさせるように普通の参拝客もいらっしゃいますから、
赴けばすし詰めの状態、駐車場はほぼ満車というのは見えており、
ビッグネームには極力近寄らないように心掛けるか、
3日にそろそろと出かけるかの選択肢を選ばざろう得ません。
我が家は後者を選び、更に赴く神社も厳選します。
選んでいるのは『石上神社』。
そこを包む静謐な雰囲気は、自ずと背筋が伸びてしまう心持ちになってしまうのです。
普段なら3日に赴くのがセオリーとなっていたのですが、
「たまには違った事をしてみよう」と今年は前倒ししようという話になりました。
1日前倒しをするのは、当然その混雑さも頭に入れなければならなかったのですが、
「まぁ、そんなに知られている所じゃないから大丈夫っしょ」という
甘い見解を持った我々に大きなしっぺ返しが待っていたのです。
立地的に天理教の総本部が近くにあるのでそこに向かう車列だろうと思っていたのです。
ですが、待てど暮らせどノロノロ運転。
気が付くと石上神宮に向かう数多くの渋滞に揉まれていたようです。
簡易の駐車場もこれまで訪れた中でも見た事のない満車加減。
挙句の果てには、3日ならそれほどでないものの、
手などを清める手水舎に約20メートル程の長蛇の列。
神様の使いとして、そこらじゅうを我が物顔で歩いているニワトリさんも、
スマートフォンを向けられてパシャパシャ撮られ、何だか面倒臭そうな面持ち。
普段でも、3日でも出くわす事のない異質な光景が広がっていました。
多少は覚悟していたとは言えこの様変わり。
来年も参拝する機会に恵まれるのならば、運転していた父の疲労感を慮って
3日に遅らせた方が得策だと改めて思うのでした。