12月26日号 『衰えた』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
中々骨の折れた1日を過ごしましたので、
本日は通常業務のスチャラカ路線に戻そうと思います。
めくるめく「知らんがな」の世界をお楽しみいただければと思います。
唐突に公開へと踏み切りました『最期の日』はお楽しみいただけましたでしょうか。
普段はどうしようもないスチャラカしか書けなくなっているかもしれないと思い、
25日の1日だけでどれだけのモノが書けるのかと
自らへの挑戦の意味を込めて書かせていただきました。
そんな中で1つの指針だけはあったのです。
「日付変更線を越えるまでには仕上げられるんじゃないか…」と。
実はこの『最期の日』という作品は、「完全な」新作の短編ではありませんでした。
それはもう干支がひと回りしてしまった10年以上前。
「クリスマス」をお題として詩を書いて欲しいという女友達の要望を受けまして、
さらっとしたイメージで綴ったのが、この『最期の日』でした。
とはいえ、その友達に贈った1度だけで発表する機会に恵まれなかったので、
今回が初回発表としても決して過言ではありません。
本来は数百文字単位の詩的な作品でしたが、
もう少し膨らませて、作品っぽくしてみようと考えておりました。
原本は残ってはいないものの、ベースは頭をこねくり回して欠片を1つずつ拾い集めてみれば
作品としての体は成せるんじゃないかという甘い考えの下、実行に移されました。
「甘い考え」と結んでいるように、如何にも舐めていた考えだったことを痛感しました。
唯一の良かった点は「最後まで投げ出さずに書き終えた」所のみ。
いつも無駄文をご覧いただいている皆様への
一日遅れのクリスマスプレゼントをお届けしましょうと大見得を切ったのですが、
本来の目的であった日付変更線を越える前までの発表には至らず、
物凄く格好が悪くなり後味の悪さだけが残る一方。
更に後味が悪かったのは、頭にこびりついてしまった衰えという名のサビの根深さ。
「こうしたい」と思った時に、それに沿うような言葉や表現が出ない。
感覚を文字に起こしますと「あれ?あれ?あれぇ?」で
結構な時間を無駄にしてしまった事実だけが残ってしまいました。
「何とか終わらせる」ことを目標に切り替わったとしても、
そこに言葉を練ろうという気概が生まれる訳もなく、最後の駆け足のような締め方には、
「もう逃げ出したい…」という一心だけで締めてしまいました。
ここまで衰えていることに驚きつつも、よく締められたものだと
クオリティの落ちた『最期の日』を苦笑いをしながら眺めてしまうわけです。