12月24日号 『こだわりは捨てよう』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
何度も申し上げておりますように、
別段、36歳のオッサンがクリスマスだからと言ってキャーキャー騒いでいる様子は、
傍目からしても、単に「イタい」だけの話。
正味、小さなお子さんのいらっしゃる家族(こちらが王道)や
リア充と呼ばれる皆様(王道からは少しズレますが)だけのモノと思っているので、
それに該当しない方にとっては、
大掃除にてんてこ舞いになっていたり、このタイミングが底値になっているであろう、
蒲鉾を買いに走ったりと忙しい週末の1日のように思えます。
(年末のコミックマーケットで大わらわという方もいらっしゃいますけどね)
私自身も変わることなく、スチャラカ路線の無駄文を綴るだけで日付変更線を越えそうです。
ということで肩の力をお抜きになられまして、
めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみいただければと思います。
とはいえ、世間はクリスマスですので本日はそれ関連の話題となるわけですが…
唐突ですが、クリスマスの主役といえば何でしょう?
イルミネーション?フライドチキン?プレゼント?山下達郎さん?
色々と候補はありますが、主役級の候補といえばやはり「ケーキ」でしょうか。
何処かでチラリと観ただけですので、確証は定かではないのですが、
クリスマス=苺のショートケーキという公式が成立しているのは、
実は日本だけのようです。
フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」、ドイツでは「シュトーレン」
本場アメリカにまで話を伸ばすと、そういったデザートを食べる習慣がない模様。
イチゴのショートケーキが定着したのは、
某大手のお菓子メーカーの販売促進が行き渡った結果だそうです。
バレンタインデーのチョコレートといい、ショートケーキといい、
如何にも流行に流されやすいという国民性が露呈しているわけですが、
その影響で、この時期のクリスマスケーキの価格競争がピークを迎えます。
それもそのはず。本来の苺の旬は4~5月と大きなズレがあります。
品種改良でこの時期にも獲れるようにはなっていますが、
それでもこの価格の上昇は苺がカギを握っているのに変わりはないでしょう。
私も少しでも気分を味わうために、買い出しに出かけたのですが、
4桁が当たり前の1ホールが飛ぶように売れていく様子に
「そこまで妄信せんでもなぁ…」と脇目に視線を飛ばしてみますと、
『あのぅ…僕もいるんですけどぉ…』と控えめに自己主張してきたモノがありました。
二度見してみると、視線の先にはアップルパイの1ホールが
平積みになってクリスマスケーキの対面のコーナーに鎮座していました。
ここでふと思ったのです。
「別に苺のショートにこだわらなくてもいいんじゃないの?」と、
この冬場に冷やしたデザートを口にするのなら、
アップルパイをレンジで温め直して食べたほうが美味しいように感じますし、
パイですから、切り分けるときに形が崩れて苦労することも
クリスマスケーキと比較しても少ないでしょうし、
2000円弱の1ホールを手にするのなら、400円台のこちらがお得で、
ひょっとするとショートケーキ2つよりも安価かもしれないこの価格。
その価格の差分で別のモノも楽しめるんじゃないの?と辺りを見回してみると、
アップルパイの隣には「48円」の数字で主張をしているドーナッツ達。
仮に10個押さえても4桁にも及ばない安心価格。
少しの雰囲気を味わえるだけで充分な状況だけに、
「苺のショートケーキでないといけない」といったこだわりをあっさり捨てられれば、
より良い満足度を得られる結果が待っているモノで、
本日はアップルパイ1ホールと買い貯めたドーナッツの一部をツマミに
シャンメリー片手に乾杯という満ち足りたイヴを過ごした気がします。