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12月18日号 『ワクワクカンヲ』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



とある馬のオーナーさんは、数十年の馬主生活の中で


珍妙且つ面白い名前を付けることで有名です。


その一例はナゾ・メロンパン・エガヲヲミセテ・アッパレアッパレ等々…


競馬ファンを楽しませてくれているのですが、


それでもオレハマッテルゼ号やノアノハコブネ号といったGⅠホースも輩出しており、


オーナーさんの慧眼の鋭さにハッとさせてくれるのです。


今回はその中の1頭の名前『ワクワクカンヲ』から取らせていただきました。


因みに今宵は安心のスチャラカ路線ですので、肩の力はお抜きになられまして、


めくるめく「知らんがな」の世界をお楽しみいただければと思いまず。



『映画こそ最大の娯楽である』


白黒のトーキー映画とまではいかないものの、戦後まもなくの生まれの父にとって、


白黒映画から連綿と続いていく映画は、生涯楽しめる趣味の1つになっているようです。


マカロニウエスタンを始め、火薬の香りがプンプン漂ってきそうなアクション作品。


黒澤作品の時代劇とかなりの本数の映画作品を観ている映画マニアです。


若かりし頃は「俳優の生の声が聴けるから」と字幕スーパー主義者でしたが、


老眼が進みがちになりますと、吹き替えへとシフトしていっただけで


現在も映画好きに変わりはありません。


そんな父が私に向けてよく言うのは、


「お前、何でそんなに映画って好きやないの?」


幼い頃は父の影響を受けてか映画をよく観ていたのは覚えています。


『ネバーエンディングストーリー』や『インディー・ジョーンズ』シリーズ、


『バットマン』シリーズはよく観ておりました。


しかし年齢を重ねれば重ねるほど、その傾向は薄くなっていき、


こと映画に関しては、親子間の温度差が広がる一方です。


別段「映画に時間を費やすのが勿体無い」といった物理的な理由ではありませんし、


面白いと感じている映画作品は、その結末を知っていたとしても


手を止めて観入ってしまう作品はあります。


今日もミラ・ジョヴォヴィッチの『バイオハザード』シリーズは観ておりましたし、


このシリーズが終わったら、


個人的に続編を楽しみにしている『三銃士』を製作してくれないかなぁと思っています。


では、何がそうさせるのか…


その答えがこの『ワクワク感』に隠されているのです。


例えば、今日の『バイオハザード』のようなホラーサスペンスがあったとしましょう。


登場人物がひと通り紹介される前半10分の頃合にこんなことを考えるのです。


「主人公はまず死なないから、死ぬのはコイツとコイツ、あとコイツもかな…」と


ある程度死ぬキャラクターの予想を立ててしまうのです。


的中したら「あぁ、やっぱりなぁ…」と個人的にしたり顔を浮かべますし、


外したら外したで「あぁ、そうですか」と淡々とやり過ごします。


どんなにその光景がスプラッタな表現をしていたとしても、


予想は映画を観る際にやってくる特有の『ワクワク感』を見事に打ち消してしまうので、


臨場感は影を潜め、作品の面白さを味わう機会をみすみす逃してしまう。


客観的に見つめてみても「損な性分だよなぁ…」と苦笑いを浮かべてしまうのです。

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