12月13日号 『ボケを作る』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
個人的な時間がございませんので、今日は手早く展開させていこうと考えています。
のっけからスチャラカ路線ですので、肩の力はお抜きください。
最早、国民性と言っても過言ではないのかもしれませんが、
『クイズ』というジャンルには、皆様も何かしら燃えるものがあるのでしょう。
一週間を垣間見ても、芸能人からアマチュアの方から高校生の方まで、
クイズ番組の多いこと多いこと。
一週間にクイズ形式の番組がない曜日の方がむしろ少ないように思えます。
これまでも様々な形式のクイズ番組がありました。
純粋に知力や思考力などの叡智を極めた方を決めるモノであったり、
そこに体力や運の要素を加えて、海外に飛び出していったり、
最後までその馬鹿さを争うモノがあったりと選り取りみどりに広がっています。
近頃は高額な商品や賞金をかけてセレブリティがその知力を以て争う番組が多くなり、
「それぐらいは軽く持ってるんじゃないの？」と訝しげになりながらも、
それでも観てしまうのがクイズ番組の特徴のように思えます。
もっと素人さんに向けて高額賞金を争うクイズ番組があれば、
その緊張感やプレッシャーが画面から伝わってきて、手に汗を握りそうになるのですが…
閑話休題…
そんなクイズ好きの国民性も手伝ってか、ブラウザゲームやスマホゲームでも
こういったクイズを取り扱ったゲームが老舗ブランドになっているようです。
逸般人も縁あって、とあるクイズゲームを触ってみたのですが、
やはり回答が正解だと嬉しくなりますし、
対人戦となった時には「こりゃぁ、負けてはいられないなぁ…」と腕をぶしていたりと、
クイズ特有の面白さに魅了されてしまったのですが、
それを進めているうちにある考えに思い至ったのです。
こういったクイズゲームで最も大切なのは、やはり圧倒的なアーカイヴを司る問題数。
いくら簡単だからといっても、同じ問題が何度もリフレインされるようだと、
面白さも一気に削がれていくでしょう。
恐らく、数十万～数百万レベルの問題が蓄積されていないといけません。
そのクイズゲームは4択問題がベースとなっています(スキルで減ることもありますが)。
正答率も掲載されており、それが問題の難易度を示す指標になっていますが、
簡単な問題を淡々と回答して正解を積み上げていくうちに思ったのです。
「これ、間違った答えを考える方が余程大変な難しい作業だなぁ…」と。
4択問題ですから、3つは間違った答えを考えないといけません。
これが難易度の高い問題なら、別段苦にすることはないでしょう。
それに近しい難解な答えを並べるだけで、間違ってくれるのですから。
逆に低い問題の時は誰だってあっさりと回答を選べるわけですが、
あと3つの間違いをどういった形で作るのかに頭を使わなければなりません。
しかも「明らかに違うだろ―」という選択肢ではなく、
ケアレスミスでもいいから間違いを起こしてしまうような絶妙な回答をです。
問われるのは幾つ言葉を知っているかという語彙力といいますか、
この場合は駄洒落を考えるセンスが求められていると感じます。
「はいはい簡単簡単」とスルーしてしまいがちですが、
用意されているボケに作り手側の苦悩が透けて見える気がしてなりません。
