12月5日号 『THE BACK-NUMBER』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
本日は『THE BACK-NUMBER』をお楽しみくださればと思います。
物凄く久し振りに『高身長だからこそのデメリット』シリーズです。
『過ぎたるは及ばざるが如し』は、決して死んでいる言葉ではありません。
これは逸般人が191cmという特徴的な身体を持て余していると常に痛感する事なのです。
縦に長いからこそ苦しむ世界をご笑納ください。
高身長の天敵と呼ばれるような施設があります。
それは『証明写真』です。
写真屋さんで撮ってもらうのがセオリーではありますが、
あまりお金はかけたくはないなぁと思えば、
何らかの商業施設に赴けば、証明写真を撮ってくれるボックスが一基はあります。
1000円でお釣りがくる価格で、仕上がりも数分で出来上がる。
履歴書の作成には欠かせない施設になっています。
これが高身長になると中々に大変なのです。
フォトボックスに入りますと、丸型の椅子があります。
「回す事で高さを調整してください」とありまして、
カメラの部分に赤い三角の部分があり、
そこに目の高さを合わせて写真を撮る準備を進めます。
ですが、高身長な逸般人ですので、
どれだけ椅子をグルグル回して、最も低い所で固定したとしても、
目線と矢印は10cm程の開きがあり、
そこから自分が脚を前に押し出して、ズレる事で調整を行います。
座る体勢としましては、
不良が学校の椅子に腰かけるように、椅子の前の部分にお尻だけ乗せます。
綺麗に撮るためには、強制的に腹筋を鍛える体勢を取らないといけません。
今回は写真を撮るのは私ではなく父。
免許の更新の時期がやってきて、写真が欲しいという事もあり付き合ったのです。
私の時のように椅子をグルグル回して下げるだけ下げて、父を座らせ、
「撮り方がよくわからん」と私に全てを丸投げしてきましたので、
致し方ないわなぁと思い、操作を行い、件の目線を合わせるシーンがやってきたのです。
多分、下げないといけないんだろうなぁと、その高さ調整の矢印に目を向けました。
見事にモニターと向かい合っている父の目線とぶつかりました。
「え・・・っ?ピッタリっすか・・・」
撮影も一発撮影。
逸般人のように妙に顔がでかく、調整が必要だったり撮り直したりする事もなく、
顎の位置を揃えるために顔の大きさを補正する必要もありません。
何も引っかかる事がなくスムーズに写真撮影を終えた父の、
「え?こんなんでえぇんかいな・・・」と一言に、
「ちゃうねん!写真撮影ってもっと大変やねん!」と
忸怩たる思いを口に出せずにモヤモヤした気持ちを抱えたのは事実です。