12月4日号 『小馬鹿にされた感』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
よく『○○ロス』という言葉を耳にします。
そんな流行っている言葉はあまり好まないようにしているのですが、
流石に昨日来の『鬼平ロス』の影響が色濃く残っている様子で、
色々なデータが収められているCD-ROMから、昔手にしたGipsy KingsのCDを引っ張り出してきて、
延々と『インスピレイション』を流し続けています。
暫くはそんな環境でむだぶんを綴る事になるでしょう。
やはり大きな影響を及ぼされた作品なんだとしみじみ思い知らされています。
閑話休題…
そんなしんみりとした中で綴られるのが、何の事はないスチャラカ路線ですので、
肩の力はお抜きいただければと存じます。
物事が首尾よく進みますと、やはり気分はいいものです。
ですが、その仕上げの段階や最終局面に差し掛かった時、
些細な場所でふと小さな綻びが見つかった時、その綻びが「詰めが甘いよ、チミィ」と
小馬鹿にされたような感覚に襲われて、
妙に躍起になってその綻びを繕っている事ってありませんか?
相変わらず解消されていない詰めの甘さが欠点ではあるのですが、
今日の逸般人もそんな躍起となったシーンがあったのです。
男性特有のエチケットの代表格といえば、やはり髭の存在です。
今でこそ、髭を整えた男性が野性的な魅力を醸し出す部分ではありますが、
それは異彩を放っていたり、抜きん出た才能や素養を備えた方だからこそ許される事であり、
普通のビジネスマンの立場なら、髭を生やしたままでは良い印象を抱かれる事はなく、
毎日剃るのを怠ってはいけないのが常識でしょう。
私自身も「消しゴムで消せるぐらい」少ないのですが、それでも伸びてくるモノで、
うっかりしても3日に1度は髭剃りを手にしています。
そして今日も鏡で不細工と睨めっこをしながら、伸びかかっている髭にクリームを付け、
目立つ所を中心に髭剃りを滑らせながら、剃れ具合を確認し、
泡を落とすのと併せて洗顔も行ってスッキリしたのです。
それから約1時間経過したつい30分前…
いい繋がりの言葉が出てこないので指を止め、顎に手をやって思案をしていた所、
妙な感覚が親指に止まりました。
2本の指で摘んでみると、髭を掴んでいる感覚。
鏡を引き寄せて確認してみると案の定、剃り残しの1本が自己主張を始めました。
確かに喉の近くにありましたので目立ちはしませんが、
それでも「気付かなかったのかい?まだまだだねぇ…」小馬鹿にされた感は否めません。
普段ならもう一度髭剃りに手を伸ばすのですが、
少々カッとなっている逸般人がそんな煩雑な手段を取る訳もなく、
偶然近くにあったピンセットで強引に抜く事で決着としたのです。
その妙に残る痛みは詰めの甘さを戒めるいい機会になったのかもしれません。