12月1日号 『オッサンでも量である』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
面白いかどうかに関しては度外視するにしても、
話題にできそうな事を思い付いたのは、今日の昼下がりでした。
「あ、よかった。これで今日は乗り切れる」と安堵していたのですが、
その約9時間後の現在、
「あれ?なんだったけなぁ…」と頭を抱える逸般人がモニターの前にいます。
走り書きでも付箋にしておくべきだったと当時の自分を責めても後の祭りです。
こうなりますと、定石通りの「成り行き任せ」に身を委ねるしかありませんが、
皆様にはこの「どうでもえぇがな」の世界をお楽しみいただければと思います。
色々と手を変え品を変え、斬新なドラマ作品が佳境を迎えつつあります。
そんな中、目を惹いている題材は『給食』。
内容をざっくり説明しますと、
主人公であるフランス料理の三つ星を持っているシェフが、
謀略により任されていたフランス料理レストランを追い出されます。
そのシェフが行き着いたのが学校給食。
栄養バランス・コスト・気力のないスタッフといった三重苦の中で、
シェフの持っている美的感覚や技能で、最高においしい給食作りに奔走し、
苦難(今回のテーマは食物アレルギーと水の利用不可)を
その天才的な閃きで乗り越えていくという、
伏線が少ないぶん、どこから観ても楽しめる作品になっているように感じます。
個性派だらけの演者さんの芸達者ぶりも光りますが、やはり主役は給食。
如何にもフレンチの技術が光る給食のラインナップに、
「こんな給食食ってみてぇ…」とだらしなく口が空いてしまうほど、
美味しそうな雰囲気を醸し出しています。
確かに、美味しそうですし実際に美味しいのでしょう。
ですが、一般人がそのラインナップのメニューを観た後、我が身を振り返ってみますと、
別の感情の言葉が口を衝いて出てしまったのです。
「たっ…たりねぇ…」の一言が、映像の給食が保持している贅沢感をぶち壊しにしたのです。
その原点には小学校時代の給食の記憶がありました。
その記憶がどれほど苦々しい記憶だったと以前告白しましたが、
それでも給食の思い出は楽しかった想いが残っています。
長身体質はその頃も決してぶれる事はありません。
小学校2年で130cmを皮切りに、4年で150cm超え、6年の3学期で170cmを突破し、
「水だけやれば伸びる、お前は筍か」と親に揶揄されておりましたが、
背が高いだけで給食はどうなるかと申しますと、量が青天井になるのです。
休んでいる子のぶんの牛乳は、無条件で私のテーブルの上に置かれ、
おかずを入れる器には表面張力で溢れてしまうんじゃないかと思える程に並々と盛られ、
それを平然とした表情でペロッと食べていたという変な実績がありました。
クラスに一人はいるであろう『残飯処理班』の役どころを進んで買っていました。
なぜ横に増えなかったのかと今でも不思議に思います。
それは36歳という中年のオッサンになっても変わってはいないようで、
この時期から「量よりもやっぱり質だよね…」と食通振るコメントを聞くと、
「けっ、虫唾が走らぁ…」と子供みたいに妙な虚勢を張ってしまうのです。