11月28日号 『歪んだ地元愛?』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
先日の「むだぶん」で少しその気配を見せたと思いますが、
逸般人は地元である奈良、実はあまり好きではありません。
京都ばかりが取り上げられますが、最南端の盆地県ですので、
夏は焦げてしまうのではないかと思えてしまうぐらいに無茶苦茶暑く、
冬は凍えきってしまうのではないかと思えてしまうぐらいに無茶苦茶冷える土地柄です。
更に長崎市・呉市に及ばないまでも結構な坂の街であり、
市街地から少しでも離れますと、結構な斜度の坂が待ち構えています。
それに加えて、六甲颪に及ばないまでも生駒颪の吹き降ろしの風は、
特に自転車愛好者に対して厳しい試練を与えるのです。
と、これまでは自然の要因を挙げておりましたが、
やはり最大のアレルギーは小中学校時代の厳しい虐めが大きく起因しています。
あの嫌われっぷりを過去に戻って繰り返せと指示されたならば、
その場で首を括る選択をするぐらい、苦しんでいたという記憶が朧げですがあります。
高校時代にそれから解放されたのは、無理矢理にでも大阪の高校に進路を決めたから。
私学で学費という部分では親に大きな迷惑をかけてしまいましたが、
真の理由は「誰も私を知らない世界で生き直したかった」からです。
そんなに地元が嫌いと業突張りになっている逸般人ですが、
それでも妙な地元愛を自覚してしまった1シーンをお届けしようと思います。
導入は暗めから入りましたが、ここからスチャラカに向かいます。
昨日の「むだぶん」と少々連動していますので、併せて御覧いただけると僥倖なのですが、
校歌のメロディラインが思い出せなくて、苦悶している最中の事、
先日もサラッと綴ったのですが、こんな言葉がありました。
『学校の校歌が動画投稿サイトにあるわけもなく…(以下続く)』
結局はヒットしなかったのですが、それとは別件でこんな動画が投稿されておりました。
車載カメラの映像で奈良市内の生活道路を走っている様子でした。
確かに整備されていない様子が見て取れるように、
小刻みに映像が揺れていたり、場所によっては大きく揺れたりと、
結構な凸凹道の映像が数分間続く映像でした。
投稿者の方の最後は『笑っちゃうほどひどすぎます~』で結ばれ、
恐らくこき下ろしたいという意図が感じられるのですが、
そこに妙な反発心が生まれました。
そのこき下ろされた凸凹道、小学校の通学路で歩いていた道だったのです。
「そうそう、この坂を毎日登ってたんだよなぁ…」とか
「マンホールの雨水だけを踏んで帰ってたよなぁ…」等々、
約2000日は往復していた道が酷評されている。
何だか「俺を馬鹿にするのは勝手だけど、友達を馬鹿にするのは許せねぇ!」の
『友達』の部分が『歩いた道』に写植が替わる程度なので、
憤懣やるかたない思いを抱えてしまったのです。
地元が好きではないと公言しているのに、この憤懣っぷり。
これが歪んだ地元愛を象徴しているのかもしれません。