11月18日号 『キミィ、詰め甘いよ』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
ここ数日、真面目な内容に触れましたので、
気軽に「むだぶん」をご覧いただくためには、今日こそはスチャラカ路線で行こうと思います。
掘り下げて考えないので、勝手にマイルールにしている「1日1000文字以上」の縛りに
対応できるかどうかの不安が頭を覗かせていますが、
そうなったら、普段通りの「成り行き任せ」に一任しましょう。
めくるめく「知らんがな」の世界をお楽しみいただければと存じます。
これは、小説作品の話題の中で触れた言葉だったと思いますが、
『ウォータフォールモデル』という言葉に再びご登場いただきました。
改めて、意味を申し上げますと、
『意味は読んで名のごとく『滝が落ちる』。
つまりは水が上流から下流へ流れる様子を、
そのままシステム開発のモデルに名づけたものです。
システムの要件定義から設計、製造、テストまで、
各開発フェーズを段階的に進めていく開発モデルを指します』(10月11日より抜粋)
システム開発などではよく利用される言葉ですが、別段難しい場面ではなく、
何とはない所でも『ウォーターフォールモデル』で進められている1シーンがあります。
それが『料理』ですよね。
冷蔵庫の中身を想定して献立を考え、食材がなければ買いに走り、
食材に色々と手を加えて料理を行い、
如何に美味しそうな料理に仕上げるかであったり、
調味料の『さしすせそ』もこの順番に調味料を入れないと味が変になるという部分では、
これもウォーターフォールモデルの一つといっても過言ではないでしょう。
できるだけ少ない行動力で料理を進めるために、
「一通り野菜の皮を剥いたら一口サイズに切って、その時間を利用してお肉を半解凍させて…」と
効率を重視する事で、少ない行動力で料理を仕上げます。
並列で行っていた作業が絶妙なタイミングで1つに合わさって料理が完成する。
青写真通りに事が進んで完成した時に得られる達成感は、
較べる物が中々見当たらないほどの快感になるでしょう。
そんな逸般人宅の晩餐は手際の良さが試される代表格、カレーとなりました。
野菜の下処理は、最初の工程で一気に進めておき、
その隙に冷凍庫から取り出した肉類(今回は鶏と豚のバラ肉)を半解凍の状態にさせます。
鍋とフライパンを用意して、フライパンで肉類をお鍋で野菜類に火を通します。
二口コンロでは火力に差が出るので調節しながら、
肉類に火が通った所で、鍋に合わせてしばらく炒めて水を入れて蓋を置き、
一気に強火で煮込みます。
ここまではロスはなしで進められていたので、結構な爽快感がありました。
灰汁を取りつつ数十分煮込み続ける最中に、再び包丁を手に取ります。
以前までは、頃合になった所でカレールゥを溶かしながら混ぜる工程を踏んでいたのですが、
2箱のカレールゥを溶かし込もうとすると、1箱目は問題なく行えますが、
それ以降は結構難儀する工程です。
皆様もご経験があると思いますが、お玉に溶け残ったカレールーがこびり付いたまま
新たなルゥを溶かそうとすると、ルゥ同士が交じり合って重い塊のになり、
中々に溶けてくれずに腕が重たく感じる事があります。
結構昔の「むだぶん」でこれを話題にした時に、
料理が得意な友人から「それなら、最初のうちにルゥを刻んで細かくしておくといいよ」と
考えれば思いつく事を教授いただきまして、試してみると見事な時短に成功した事もあり、
私がカレーを作る際の下準備の1つとして登録されたのです。
そして、今回も「さぁ、カレールゥを刻むぞ」とカレー箱に目を移しました。
ここでちょっとしたアクシデントが逸般人を襲いました。
カレー箱は冷蔵庫の上にあったのです。
「むだぶん」をよく読まれている方ならご存知でしょうが、逸般人の身長は191cm。
余裕で手が届きますが、ここで詰めの甘さに気が付きました。
冷蔵庫の上に置いてあったという事は、常温での保管がされていたわけです。
ある程度温度管理されていた環境でのカレールゥの形状は固形であり、
ルゥのパッケージを持って、折るように力を込めれば割れる手応えの後で、
4つに割れた固形のルゥが姿を見せます。
ですが、今日手に取ったパッケージを折り曲げようとしても、手応えがありません。
普段なら「ポリッ」という感触が、今日は「ぐにょっ」。
あっと気がついたときにはもう遅く、中は柔らかめのルゥに亀裂が走っている程度。
視覚的には、お味噌に近いでしょうか。
完全に固まった状態ではないので、振っても落ちてはきませんし、
お玉でこそぎ取ると、その範囲の届かない部分のルゥは残ってしまい、
綺麗に取り切る事が難しくなってしまいます。
勿論、そんな状態のルゥを刻む事はできませんので、溶かし込む時短も水泡に帰する始末。
普段から「お前は詰めが甘いんだよなぁ…」という指摘はよく受けますし、
自分でもそれにかなり辟易しており、どうにか治したいと心掛けてはいるのですが、
思わぬ刺客(しかも人間でもないカレールゥさん)から
「キミィ、詰め甘いよ」と指摘されているようで、
結構な凹みを味わってしまったのは言うまでもありません。
カレーの工程で、
『決まった日の朝、ルゥのパッケージを冷凍室に入れる』が新たに書き加えられました。
精神的なダメージと共に(笑