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11月17日号 『余裕のなさ』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



偶然出てきた線路が、シリアス行きへと伸びているようですので、


機関車の立ち回りを余儀なくされる逸般人の「むだぶん」も


そちらに向けて出発進行する事になると思います。


なるべく軽いテイストで仕上げていこうとは考えておりますが、


そうならなかった時の予防線として、ここで陳謝しようと思います。


では、予防線も張りましたので、本題へと差し掛かる事にしましょう。



事の切っ掛けは、某社の女性社員が過酷労働を苦にした自殺。


学歴も申し分なし。勤めている会社も有名大手で順風満帆でした。


調べてみますと、数年間勤務すると年収1千万も目前に迫っている模様。


(平均なので差はあるかもしれませんが…)


こういう表現は好きではないのですが、絵に書いたような『勝ち組』路線の上にいました。


ですが、彼女の自殺により異質とされている勤務状況が(つまび)らかにされ、


バッシングが起こっているというのがメディアの論調です。


それに対してSNSなどでは優良大手企業でも中身はブラック企業であった事に紛糾。


「この国は救いようがない」という極端な意見まで散見されました。


更に話題になっているのは、『昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました』と


描かれた漫画作品に大量の共感が呼ばれていました。


物凄く真面目で頑張り屋さんがこういった状況に陥るのでしょうし、


私自身もその経験者でしたので、とても共感する話題でした。



それと合わさって出て来たのが、『スーパームーン』の話題です。


ここ数年で突然現れて言われるようになった言葉ですね。


2年前にスーパームーンの当たり年があり、今年は今週の月曜日が該当し、


通常よりも約14%大きく、月が綺麗に見えていたようです。


しかし今週の月曜日は生憎のお天気で、スーパームーンを観る事はできませんでしたが、


石垣島では観測ができたようで、


各地からそれを観に石垣島まで足を運んだという方もいらっしゃっいました。


次の機会は何時かと調べてみますと、なんと2018年の元日が該当するという話題がありました。


恐らくクリスマスが終わった後は、この話題で持ちきりになるのでしょう。


そんな時に、恒例の夜の散歩に出掛けました。


アイスコーヒーが何時の間にかホットコーヒーになっていて、


自動販売機から取り出す瞬間の「あつっ!」という人類の伝統芸を披露し、


空を眺めますと、一部分欠けていても煌々とした月が物寂しげに夜空に浮かびます。


確か「I love you」のフレーズを『月が綺麗ですね』と書いたのは、


夏目漱石だったかなぁと思いを巡らせながら、ふと感じたのです。


「月は何時でも綺麗なのに、殊更スーパームーンを強調しなくてもいい」と。


『たまには空を眺めて月を愛でるのもいいですね』


何処かの気象予報士の方が、こういった詩人めいた台詞でコーナーを締めくくったりしますが、


という事は、この世界には、


空を眺める余裕すら与えられない方々が多くいらっしゃるんだなぁと、


月を眺めて、物悲しい気持ちを抱えてしまったのは言うまでもありません。

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