表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/3331

11月3日号 『気まぐれは身を助く?』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



「君は自分がどれだけ恵まれた環境にいるかがわかっていないんだ」


妙に既視感(既聞感?)を感じる言葉でした。


思い返してみますと、確かに昔の『むだぶん』でも綴った覚えがあります。


前回言われたのは、隣府(大阪府)に住んでいる知り合いからの羨望でした。


その友人は、まさに完璧と言っても過言ではない『兼業主夫』っぷりを如何なく発揮し、


割引ラベルが貼られるタイミングを見逃さずに買い物を行う。


どのお店のポイントを貯めれば、色々なお店に流用できて便利等等、


世の女性陣からすると「結婚して!」と言いたくなってしまうほどの


相当に高い主夫スキルを誇る友人です。


その友人が、私が普段遣いしているお店の特売のチラシを見つけて、


「安っ!うわ、安っ!」と驚きの声をあげ、


平日に催されている85円セールに有給消化のために此方にいらした時、


大きなカートを1台半分という量の買い物を行い、


思わず、「オーキスの気持ちがわかるわぁ…」と地元民を震え上がらせた逸話の持ち主です。


そんな友人相手に「お手頃な価格の商品なら、大阪の方にもあると違うんですか?」と


軽率な質問をした時に、反射的に返ってきた言葉でした。


本人には自覚が全くなくても、他人に指摘されて改めて気づかされる…


今回はその2度目です。


しかも、今回は赤の他人からの指摘ではなく、身内からの指摘でした。



秋も深まってまいりました。紅葉も見頃の場所も出てきていると耳にします。


しかし、明日になると二十四節気の1つ『立冬』。


もう冬シーズンの到来を告げられてしまうのです。


暑いのも苦手、しかも寒いのも苦手という贅沢な体質の持ち主の逸般人からしますと、


これからため息の1つや2つや10000ぐらい軽くつけてしまうような季節が始まります。


そして、隣府が大阪府と申し上げているように、逸般人は奈良出身。


いくら最南端であろうとも、


盆地県特有の朝の冷え込みとの戦いの火蓋は既に切って落とされております。


全くの無策で風邪をひいてしまうのも、少々馬鹿げていますので、


暖房のない所での対策は既に実行されております。


部屋着はすっかり冬仕様の厚手のコートが手放せません。


膝掛けなんて中途半端な防寒具ではなく、腰周りには毛布を巻きつけて、


忍び寄る足先の冷えの対策も着々と進んでおります。


そして、冬を乗り越える相方(エース)の慣らし運転も始めました。


エアコンではありません。『湯湯婆(ゆたんぽ)』です。


冬の暖房にかかる電気代を節約するためのとても心強い味方です。


今回はその湯湯婆における家庭内争議での事でした。


早朝から父の機嫌が若干斜め気味でしたので、何事かと聞いてみると、


「湯湯婆のお湯が冷めるのが早すぎて、寒くて目が醒めてしまう」と言うクレームでした。


確かに、親子間で1個ずつ湯湯婆を持っているのですが、


逸般人のそれと較べても、ふた回り程小振りなサイズの代物を使っています。


確かに起きてみて確認してみると、


毛布や布団で覆われている私の湯湯婆は、冷たくなる事はなく、


そのままその日の夜になっても充分暖かさが保たれており、


「あれ?これ2晩連続でいけんじゃね?」と思えてしまうほどの暖かさを維持します。


確かにお湯の容量が少なければ、若干冷めるのは早いだろうとは思いますが、


「そこまで差があるんかいな?」と懐疑的になるのも事実。


そこで、昨日は湯湯婆を取り替えてその効果を実感してみたのです。


結論…


やっぱり容量は大切だという事実に気付かされました。


確かめてみますと、人肌並みの暖かさはキープしているのですが、


何時も使っている湯湯婆の「あー、もうちょっと持ってていいっすか?」感が薄く、


これじゃぁ、お湯の入れ替えもしたくなるなぁという父の気持ちもわかります。


大きさなんて全く考慮に入れず、特売だったから買ったという湯湯婆。


気まぐれな行動が、思わぬ所で逸般人に恵みを(もたら)している…


この天然仕様には、感謝しなければならないのかもしれませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ