10月29日号 『無用の長物』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
『無用の長物』
あっても役に立つどころか、かえってじゃなになるものと大辞泉先生にあります。
その典型的なモノが逸般人が保持している191cmの身長です。
36歳のオッサンがこの無駄に高い身長を持っていても、
「高い所に手が届くから便利ね」とか「高い所の掃除が簡単にできそうね」を言われる始末。
しかも「便利」というイメージは、他の方が逸般人に対して抱くモノであり、
私自身がこの高身長をうまく利用して、人生が有意義になったという経験はほぼ皆無です。
よく、世の女性陣が、
「背が高い人った格好良くていいじゃないですかー」なんて言われますが、
それは複合的に魅力的なステータスがあるから光るのであって、
それだけの凡庸な人間には、誰にも惹かれる事が決して有り得ないわけです。
益々自虐的な方向へと猛進する36歳の夜を過ごしております。
そんな「無用の長物」と化している逸般人ではありますが、
この高身長に並び立つほどの「無用の長物」を発掘しました。
遅すぎる衣替えを敢行しようと、
物置に上半身を突っ込んで透明のケースを持ち出し、
衣服の入れ替えを行おうとしていたのですが、
その近くにありました15cm四方の正方形の箱に目が止まりました。
何だろうと思いつつ箱を開けてみると、昔の遺物が発掘されました。
敷き詰められたのは『フロッピーディスク』
それこそ、学生時代のコンピュータはWindow95が主流で、
大学時代にようやくWindows98が出回っていた時代ですので、
記憶媒体の主流がフロッピーディスクでした。
今となっては記憶媒体といえば、ギガレベルのUSBメモリーが主流であり、
1.4メガのフロッピーディスクが何千枚束になってかかっても、
遠く及ばないのが現在のフロッピーディスクの立ち位置です。
恐らく、逸般人の黒歴史が大量に記録されていた事でしょう。
パンドラが開けてはいけない箱を開けてしまったのと同じように
ディスクの中身が気にならないといえば嘘になります。
流石に全部確認しようとは思わないですが、1枚ぐらいは検めてみたいなぁと思うのは本音。
という事で、デスクトップに目を向けますが、
「あー…そうかぁ…」と頭を掻いてしまったのです。
このご時世、Aドライブという概念があるデスクトップが骨董品扱いですから、
そこからデータを読み込む事は、ほぼ不可能なわけです。
流石に断捨離の対象になりそうですが、
ちょっとノスタルジックな気分を味わいたくなった36歳の秋の夜のことでした。