10月19日号 『カガクノギセイ』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
少々珈琲を飲みすぎてしまったのか、とても眠りが浅くなってしまい、
数十分単位で目を覚ましてしまうという緊急事態になりました。
自分がやってしまった事なので、なるべく後悔はしないようにと思いますが、
それでも眠れない時間が続くと、ジリジリと焦りの色が露わになってきます。
何度かその行動を繰り返した後、
「あー、今から寝たら間違いなく起きられなくなっちゃうなぁ」と腹を括ります。
ガラケーが明滅して、時間の到達を告げます。
手元に手繰り寄せて確認をしてみると、午前5時。完全に寝るのを諦めました。
しかし、この時間にやる事もなくウダウダするのもなんだなぁと思ってか、
ふとワンセグでニュース番組を拝見し始めました。
似たような話題の中でこんなニュースが目に付きました。
水に浸かっても起動する『水没コンピュータ』が開発されたと言う話題です。
データセンターなどで使われているコンピュータが正しく起動し続けるために
使われる冷房の電力代は年間で1億円かかると言われ、
必要経費とはいえ、法外なコストが必要となっています。
これに対して、とある防水コーディングを施す事でマザーボードに染み込む水を完全に防げば、
水中でも可動が可能となり、冷却コストを抑えられる効果が求められます。
表現としては若干不謹慎ですが、
原子力発電所の使用済み核燃料を冷やすために設置されたプールに近い印象を抱きます。
現在は、海中でも運用が可能できるように実験を続けていくと耳にします。
そんなところまでコンピュータを使おうとする機会があるのかなぁと思う一方、
『風が吹けば桶屋が儲かる』と昔から言われているように、
近い将来、「水中YouTuber」や「スキューバの映像を配信する」といった動画が、
当たり前のように動画投稿サイトに公開される日も近いのかもしれません。
技術革新の分野は日進月歩。
置いていかれないように、使う私達も賢くならないといけないようです。
ですが、そうやって感心したのは、ほんの数秒だけ。
この成功に至るまでに、科学の犠牲となった数多のコンピュータの存在。
失敗を重ねて不意にした高スペックのコンピュータも大量にあった事でしょう。
目を向けると、すっかり時代遅れのスペックとなった逸般人のコンピュータ。
その実験体となったコンピュータ…1台でも譲っていただけないかなぁと
ふと思ってしまいたくなったのは言うまでもありません。