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10月18日号 『腹に据えかねる』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



基本的に逸般人は怒る事が苦手です。


無駄に縦に長いと自ずと相手に違和感を与えてしまうのに、


更に威圧感を与えるような言動を取りますと、流石に受け取り手側が萎縮してしまうんじゃないか。


そう考えているので、感情を表には出さないようには努めています。


(若干、そこに『臆病』という因子も含まれてはいますが…)


ですので、密かに怒っている時もニコニコしている事が多いのですが、


一定のボーダーラインにまで達すると、瞬間湯沸かし器のように激変します。


その様相は、長年死火山であり続けた火山が、


ふとした瞬間に噴火するとイメージに似ています。


しかも、噴火した後の事を全く考えていないので、


その後の雰囲気の悪さや、それを受けた友達からの嫌われっぷりから、


相当な熱量の怒りが(はらわた)をコトコト煮続けているのでしょう。


今となってはセーブはしておりますが、唯一麻雀で最下位を取り続けると、


その傾向がチラリを見え隠れしたりするのです。



そうやって、なるべく怒らないように努めてはいますが、


そんな逸般人にだって、腹に据えかねる事はあるわけです。


今日はそんなお話を1つさせていただこうかなと思っています。


若干、愚痴っぽい「むだぶん」になるかもしれませんが、お付き合いいただければと存じます。


基本的に、自宅に帰る時は自転車を利用します。


「車が多く通る所が多いから、気をつけて帰ってきなさい」


父からの暖かくも厳しい忠告に、


「36歳のオッサンを捕まえて言う事かなぁ…幼稚園児じゃあるまいに…」と、


半ば呆れながらも、その忠告通り極力車との接触の機会が乏しくなるように、


わざと大回りしたり、車道の細い道を選んで自転車を漕ぎます。


そして先日の「むだぶん」に綴りました『止まってくれないで事件(10月10日掲載)』の


現場近くとなった農道を進んでいきます。


この道は、近くに片側一車線の道路が2本走っている事もあり、純粋な一車線の道路のみです。


車幅も普通乗用車がギリギリ通れる幅で、進んでこの道を使おうとはせず、


中型バイクが関の山で道路にも歴史があるのか、


舗装されていますが、ヒビが入ってガタガタの道を進みます。


夕食はマグロのやまかけ丼にしようかなぁと思案をしている所に、


突如違和感のある音が徐々に音量を上げつつ、迫ってきました。


それは異様なマフラーの音とライトに照らされる自転車の姿。


振り返ると、既に背中に張り付いていたのかスポーツカーがクラクションを鳴らして


逸般人を急かしてきます。


それに煽られて、急いで自転車を漕ぐにも自転車は自転車に過ぎず、


軽々にスピードが出る事はありません。


クラクションの雨霰が逸般人に突き刺さります。


何とか、交差点のある所までは出たのですが、


そのまま直進しようとする逸般人に向けて、


「遅すぎるわ、オッサン!」と車窓を開けて一言吐かれた後、


笑いながら右手へと折れ、物凄いスピードで走り去っていきました。


遊び相手にしては格好の相手だったのでしょう。


ですが、普通はこんな農道を通ってまで走るタイプの車ではありませんし、


道が混んでいる時間帯ではない以上、この道を選ぶ必要もありません。


何がしたかったのと思う一方で、腹立たしさだけが残ります。


とはいえ、一言言おうとしても、相手は既に遥か遠く。


マフラーの音だけが虚しく響いてくるだけ。


あまり人の事を悪く言うことも避けてきているのですが、


この時ばかりは、「誰も迷惑のかからないどっかで勝手に事故ってくれないかなぁ…」と


憮然とした気持ちを抱えて、帰路を急ぐしかありませんでした。


う~ん…ナンバープレートを控えておけばよかった気がするなぁ…

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