10月16日号 『尊敬の念』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
時間が押し迫っていて、慌てなければならない時に限って、
部屋の中を整理整頓したくなるという心持ちはどうにかできないものでしょうか?
月末まで残り2週間というのに、遅々として筆が乗らず、
別の事をしてその場の気分を紛らわせようとする。
この気性のムラさ加減には、ただただ苦笑いを浮かべるしかありません。
若しくは、「何も思い浮かばないから、別の事をやって気を紛らわせよう」という、
逃げる口実の1つとして、こういった行動を取るのかもしれません。
今回はその最中に「むだぶん」のネタを発掘できたので、怪我の功名ではあるのですが、
本来はそんな事をやっていられないほど追い詰められている事を
強く自覚しないといけませんね…
と、暗めのニュアンスから入りましたが、中身は正真正銘のスチャラカ路線です。
今回発掘されたのは『スケッチブック』1冊と、会誌の生原稿でした。
大学時代に友人数名とスクラムを組んで、とあるサークルを立ち上げました。
その名は『Entertainment Research Club』略してエン研。
文化会系のサークルとして、漫画・アニメ・ゲームのみにこだわらず
色々な「遊び」を通じて交流を広げたい方を集うサークルでした。
仮に今も存続しているならば、創立15年目を超えた所でしょう。
メンバーも個性的な面々が顔を揃え、一時期は20名に迫る仲間を募る事に成功しました。
メインとなったのはTRPGというジャンルでしたが、
今となっては、もっと他のジャンルにも楽しみを見出す事ができなかったのが
少々残念に映ります。
その中で、年に数回『会誌』を発行し、部員に配っていた事もあり、
その原稿を預かる立場だった私の所にはその生原稿が出てきたのです。
指でなぞれば、スクリーントーンの感覚が当時を思い起こさせてくれます。
スケッチブックは、サークルの友人が同人誌即売会に参加する時に、
売り子の応援としてお手伝いをした時に、お礼として描いてもらったり、
サークルの活動時間中に退屈をしている方とのコミュニケーションを取る際に、
イラストを描いてもらいがてら話をした、懐かしい思い出が残っています。
その当時から「自分のせいで誰かに迷惑をかけてはいけない」という思いから、
誰かに何かを頼む事ができなかった性格だった私は、
TRPGのキャラクターシート欄にイラストを描いて欲しくても勇気が持てず、
平然と頼んでいる仲間達を羨ましく見ているだけでした。
改めて戴いたそのイラストを拝見したのですが、
綺麗なイラストにほっこりすると同時に、
サラサラっと描かれたイラストの裏には、その領域に達するまでに
どれだけの努力が隠れているのかと思うと、
イラストを手掛けられる全ての方への敬意を抱かずにはいられないのです。
そして逸般人の「自分のせいで誰かに迷惑をかけてはいけない」症候群は
15年以上経過した今でも健在のようです(苦笑