10月15日号 『目からウロコ』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
『目から鱗が落ちる』
大辞泉では「何かがきっかけになって、急に物事の実態などがよく見え、
理解できることのたとえ」と書かれています。
それを調べる際に「目」で引いたのですが、
目を使った慣用句が1ページ半を越える文量を誇り、
日本語の表現の奥の深さに目を見張ったりしております。
少し本線から離れてしまいましたが、今日はそんな『目からウロコが落ちた』お話です。
勿論スチャラカ路線ですので、肩の力はお抜きください。
そろそろ過ごしやすい時節になってきました。
近畿圏では来週あたりに再び夏日がやってくると耳にしますが、
それも最も気温が高くなる正午~午後2時あたりという一時的なモノであり、
日が傾くと、半袖では少々過ごしにくくなりますし、
この時期に半袖一枚で出掛けますと、周りの秋ファッションに圧されてか、
温度的にも雰囲気的にも寒々しく映ってしまう始末。
すごすごと衣替えを始め、ハンガーには長袖一色のシャツやアウターで一新します。
とはいえ、少しでも厚着をすると脇汗が気持ち悪くなり、
脱いだアウターの対処に困るというケースもよくあります。
この季節はとても過ごしやすいですが、
衣装の選択という部分では、とても難しい季節に入ったのも事実です。
本日もアウターとして選んだのは、長袖のカッターシャツ。
まぁ、暑くなって四苦八苦するんだろうという若干の諦めムードのまま袖を通しました。
「ん?」
袖を通してふと感じる、肘の違和感。
手をやりますと、ボタンが1個縫い付けられている様子。
スペアのボタンなら目立たない裏側のタグに付けられているものですし、
お洒落用のボタンなら、何らかのデザインを施されてもいいもの、
何の変哲もない普通のボタンで、「え、何これ?」という印象しか残りませんでしたが、
その疑問が絶妙な頃合で『目からウロコ』へと転じたのです。
諦めムードが的中したのか、流石にジリジリしてきました。
とはいえ、いきなり半袖一枚では寒いだろうと思ってか、
長袖のボタンを外してまくり、半袖もどきの状態になった瞬間…
「あー!これかー!」とボタンの有用性を痛感したのです。
長袖を止めていたボタンを留めるスリットを捲くり上げると、
丁度肘のボタンの位置にスリットが来るようになっています。
そこでボタンを留める事で、半袖のような形状になり、
多少気温が上がっても対処ができるように設計されている事に気付かされたのです。
理由が分かれば、利用のしがいもあるというもの。
まずは『機能性』を第一に考える逸般人としては、
この嬉しい『目からウロコ』に気付けなかったのは、少々惜しい気持ちを抱えてしまうのです。