9月25日号 『セケンのジョーシキ?』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
『流行』は、テレビであってもインターネットであっても共通で、
メディアの力が生み出していくモノです。
名も知らぬ誰かが「今年は鬱金色のカットソーが流行ります」と力説しても、
さっさと無視されてしまうか、批判の的に晒されることが多いでしょう。
ですが、カリスマと呼ばれるモデルが
「今は鬱金色のカットソーとホワイトを合わせればぐうかわ」と
SNSやInstagramで投稿すれば、街は一気に鬱金色に染まります。
(別に鬱金色を非難しているわけではありません。鬱金色は綺麗な色です)
一般の人が幾らセンスに富んだ発言を行っていたとしても、
結局は『一個人の意見』として、大きな奔流の中に埋没していきますが、
セレブリティの鶴の一声で街の様子は一変します。
メディアの影響力のあるなしが大きな差を生じさせる一例ですが、
幾らメディアの世界が「これが世間の常識」だと振りかざそうとも、
受け取り手側からすると、全く響いていない事も話題によってはあるのです。
今回はそんなスチャラカ路線をお届けしようと思います。
唐突ですが、こんな事を言われて納得されますか?
「シルバーウィークも今日で終わりですねぇ・・・」
4月末~5月のアタマにかけてやってくる大型連休は『ゴールデンウィーク』。
盆と正月と同様に、高速道路の渋滞の様子を空撮し、
その映像をバックに、主要高速道路の渋滞状況を報じるカットや、
帰省ラッシュで新幹線に乗るまえの子供達を取材して、
嬉しそうに「おばぁちゃんのところにいくの」と話すシーンは
想像に難くない恒例のモノとなっています。
そして、下半期にも大型連休をという触れ込みで2009年から呼ばれるようになりました。
昨年は見事に祝日が連なった大型連休になったのですが、
今年はシルバーウィークで浮かれている方を殆ど見る事はありませんでした。
改めてカレンダーで今年はどうなっていたのかを確認してみました。
恐らく17日~今日までのことを指し示していたようですが、
17日:土曜 18日:日曜 19日:敬老の日(ハッピーマンデー法によるもの)
20日:平日 21日:平日 22日:秋分の日 23日:平日 24日:土曜 25日:日曜
確かに有給などが使えるのなら、9連休にもできなくはありませんが、
海外の方から「日本人はどうして休みは取らないの?」と不思議がるように、
休まない(または休めない)目線で考えると、中途半端な飛び石に映ります。
まさに「笛吹けど踊らず」。
「セケンのジョーシキ」を擦り込もうとしても、全く反応は起こらないでしょう。
因みに、次回それに踊らされる機会と言いますと・・・10年後になるそうです。
流行って定着する前に死語になっていく気しかしませんね(汗