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9月24日号 『ピンチはピンチ?』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



『ピンチはチャンス』とは、使い古された言葉の一つでしょう。


一度、この言葉で検索をかけてみてください。


意味合いから始まって、心構え・ビジネスシーン・さらには恋愛等等でも


この言葉が使われており、


ポジティヴシンキングの旗頭を担っている言葉になっています。


基本的にはネガティヴィストな逸般人ですので、


こういったプラス思考だらけの記事を拝見しますと、


ますます疑り深い言葉になってくるのですが、


心理セラピストの先生がこの言葉について、


『これは自己暗示的意味合いのフレーズで、


自分で言葉にして、潜在意識にインプットする事で


自分自身を奮い立たせる言葉なのです』


『自分が落ち込んでいる時に「ピンチはチャンスだよ!」と言われたら、


「そんなお気楽に!あなたに何がわかるというの!」という気持ちになると思います。


 何故ならピンチな人の心に寄り添っていないからです』(一部抜粋)


こういった言葉に妙に納得してしまう心持ちになるのです。



そして、現在逸般人もピンチの渦中に巻き込まれているのです。


ここまでのピンチ感は久し振りだったりもしますが、


時間を経ることにじわじわと襲いかかってくる焦燥感や苛立ちは


幾度味わっても、味わいたくないモノである事を思い起こさせてくれるのです。


夕食から暫く時間が経過した午後9時前頃でしょうか。


只でさえ、ここ数日間の「むだぶん」が残り数十秒でやっと更新されている事に気付き、


「これじゃぁ、元の木阿弥じゃないか」と、


この時間帯から「むだぶん」の原案を求め始めるのです。


あれはダメ。これもダメ。こいつは数日前にも書いた。


これは、どうしても批判的な事を書きそうになるからちょっと控えよう。


何とかアイディアを捻りだろうと若干苦悶しつつも、


さらに集中力を高めようとしてか、ふと瞼を下ろします。


当の本人は何かを懸命に思い出そうとしているのですが、


再び瞼を上げた時から、ピンチが目の前に訪れていたのです。


リビングに立て掛けられていたアナログ時計が23時を大きく周り、


23時15分を指し示していました。


照明は薄暗く落とされ、テレビもタイマーで切れる設定をしていたようで、


すっかり静寂の世界に取り残されておりました。


「やべぇ!むだぶん書かなきゃ間に合わない時間じゃないか!」


慌てて自室のデスクトップに戻ったのですが、更なるピンチが訪れます。


「おいおいおいおい、結局何も思いつかないまま此処まで来ちゃたじゃない!」


アイディアなしの状況から1000文字以上の「むだぶん」を1本、


45分以内に書き上げないといけなくなりました(マイルール上)。


ここで頭に言葉が降ってきたのです。


清々しい表情したイケメンがサムズアップしながら、こう言い放ったのです。


「ピンチはチャンスだろ?こっからこっから!」


あまりの清々しさに腹立たしさを感じてしまうぐらいの笑顔。


思わず「そんなわけ無いわ!ピンチはピンチにしかならんわ!」と


なし崩し的に指を動かし続けて形作ろうと苦心している最中なのです。


皆様、無責任なポジティヴィシンキングを盲信するのは注意が必要です(笑

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