9月21日号 『くたびれ儲けと言わせない』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
縁あってと申しますか、勝手に縁かも知れないと思ってか、
少々新作を創ってみようと思う気持ちが急に盛り上がりました。
先日の『書かなきゃダメだ』で綴ったように、
書き落とす事がこれからどれほど大切になってくるかを認識した以上、
頭の中に入ってるから、書かなくてもいいやという甘い考えは
早々に捨て去らないといけない固定観念である事に気付いたのです。
何を今更・・・という印象もあるのですが、気付けた事を僥倖に思い、
思った事を直接メモ帳やテキストパッドに直接打ち込むよりも、
ワンクッション置くつもりで紙に書き落とす事に専念してみようと実践しています。
思った事を直接表現できる時代はとうの昔に過ぎ去っていたのですね・・・
今回の新作で普段やらない事に挑戦しています。
作品の登場人物に関しては、骨組みとしてサラッと特徴を書き、
そこから肉付けを行いつつキャラクターを生み出していたのですが、
その部分をもう少し掘り下げて見る事で
何か行き詰まってしまった時の突破口になりえるんじゃないかと思い、
WEBからとあるモノをダウンロードし、プリントアウトしながら利用し始めました。
それは『履歴書』の左面です。
氏名・性別・生年月日・フリガナ・電話番号・略歴を書く欄が並び、
就職活動の時は、少しインクが跳ねただけで書き直しの連続で、
一枚書き上げるのに約2時間要したりと苦労の賜物と言っても過言ではありませんし、
何枚も書き続けていると、「あぁ、またか」と諦めの境地にも到りますし、
終わらない履歴書地獄に、心が折れてしまう危険性も含んでいる過酷な苦行です。
それでも履歴書をプリントアウトするのも登場するキャラクターの履歴書を作成し、
形だけでもキャラクターの半生を描き出す事に挑戦しています。
大半は、ストーリーに出にくい伏線だけで終わってしまう事も承知の上ですが、
この時に何があった、この時に何があったと残しておくだけでも、
そこから大きく膨らませる糸口の役割を与え、
詰まった時の手助けになるだろうと思い込みながら略歴を綴っているのですが、
架空の人物だとはいえ、1人の人間の半生を書き写すのも
中々に骨が折れる作業だと改めて認識させられています。
とはいえ、金太郎飴のように全く同じという半生を歩んでいる人は1人もおりません。
その時代に聞いていた音楽や感銘を受けたモノで人生の方向性も大きく変わっていくものです。
『骨折り損の草臥儲』
苦労して使った時間を不意にしないようにする工夫が書き手に求められます。
何とか初志貫徹を維持し続けたいものです。