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スマホで小説

作者: もんぶらこ

『遂に完成した…』

俺はここ1ヶ月を費やし念願の小説を一本書き終えた。


小説と言っても原稿用紙に書いたわけではない。今流行りの携帯で簡単に打ち込んで、気軽に投稿できるサイトを使ったのだ。

このサイトで使われている流行りのワードを念入りにチェックし(今の流行りは転生・魔法・異世界みたいだ)この投稿サイトで人気が出るように意図して作った力作だ。


『まあどこかの出版社じゃないし、ちょっと文章力がなくても異世界に転生しとけば大丈夫だろう。お気に入りつかなくても全然いいし』


とあらかじめ予防線を張ってはいるものの、やはり自分の文章がどこまで通用するのか試したいし、なんだかいける気がする。


『見返したら、異世界に転生して魔法職になって俺TUEEEEEEしてるだけでめちゃめちゃ黒歴史になりそうだけど…まあいいか』


俺は早く処女作を投稿したくてたまらなかった。どこかで見たようなテンプレ作品でも俺の脳内厨2ワールドをみんなに伝えたかった。

けど見られたいけど恥ずかしいから見られたくない///最初に投稿する時はみんなこんな気持ちだったのかな?w


『それじゃあいくぜ…投稿!』ポチっ!

『…』

あれ?投稿されましたって表示されないぞ…おかしい。ポチっ!

『…』ポチっ!ポチっ!


気付けば俺の世界は保存されていなかった。俺の今まで費やしてきた時間…想いは一体…


作るまでが楽しい。これは正論だ。だが誰かに見てもらえなければそれはただの脳内妄想と同じではないか。


ただ俺は黒歴史を作らなくて良かったと自分に言い聞かせながら泣く泣く投稿を諦めた。


………………………………………


今これが読まれているなら同じ過ちは繰り返さなかったことになる。最後まで読んでくれた名も知らぬあなた。次は自分の考えたら厨2ワールドを是非、読んでもらいたいと思う(泣)

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― 新着の感想 ―
[一言] まったく同じことやらかしたことがありますwww
[一言] もーどんまいとしか・・・
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