表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あたまのなか29

作者: なつ

 あの時見た輝きに私の脳は焼かれた。

 飛踊する雨の雫?

 静寂する黄昏の灯篭?

 明滅する鐘の嘶き?

 ああ、思い出せないあの頃の感情が死火山のように無愛想に私を眺めている。

 渇望。ずっと、あの輝きを追い求めていた。

 そして、ついについに見つけたのだ。あの輝きを!

 彼女の輝きを全身に浴び、私は新しい私になるのだ

 伸ばした手は熱に爛れ届かず私は地面に突っ伏した。

 膝をつき、彼女は私のほほを両手で包む。

 温かく肌が焼けていくのを感じる

 私は今どんな表情をしてるだろうか?

 心は幸福に満たされているのに、苦悶に歪んでいるだろうか?

 彼女はとても悲しそうに見える。

「大丈夫だよ、私は。あなたが好きだから」

 私は伝えた。

 彼女の瞳に映る私が。

 無形事由を彼女はわかってくれるだろう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ