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第六話 斯くて、異形達は世界に蠢く。

 人々の許容を遥かに超えて、発展の名の下に増築を繰り返し、巨大化して行く都市。



 矢継ぎ早に機械化されて行き、人の力を遥かに超えた力で、地は掘り起こされ、石は積み上げられ、徐々にイメージでしかなかった〝牢獄としての世界″に近付いて行く現実の世界。



 其処でしか生きる術を知らず、それ以上何も出来ずに生きて行く。硬く冷たい無機物に囲まれる中で、己の姿だけが得体の知れない柔らかな肉の身体を持ち、自分でも説明出来ない不条理な感情に振り廻され、蠢く異形としての存在。



 なのに、自身の意志を持つ事を許されず、周りの機械と同じ様に動く事を要求され、弱り壊れて、物言わぬ死塊と成り果てる迄それは続いて行く。



 斯くて、行き場を失った異形達は、世界の至る処で蠢き、溢れ、苦悶の声を上げながら増殖して行く。


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