26.アベルくんと貴族のお話
26.アベルくんと貴族のお話。
みんな大好き、貴族制度についてちょっと解説。
ノヴァリス王国の貴族制度
1. 公爵
主な役職: 自治領地の経営、王室の相談役。
役割:
- 自治領地の統治を行い、領地の発展と安定に努める。
- 王室と強い血筋の関係を持ち、重要な相談役として国政に関する意見や助言を行う。
- 公爵は公式な役職を持たず、主に王室との関係において影響力を行使する。
2. 侯爵
主な役職: 自治領地の経営、宰相、各大臣
役割:
- 自治領地の経営を行い、地域の発展と治安維持に努める。
- 宰相や各大臣などの重責を担い、国政の実行に深く関与する。
- 領地を持たない場合でも、王国の中枢で行政や政策の策定に関与する。
3. 伯爵
主な役職: 自治領地の経営、宰相、各大臣
役割:
- 自治領地の統治を行い、地域の発展と安定に貢献する。
- 侯爵と同様に、宰相や各大臣などの重責を担うことがある。
- 領地を持たない場合は、国政の主要な職務を担当することが多い。
4. 子爵
主な役職: 自治領地の経営、文官、武官
役割:
- 自治領地の経営を行い、地域の行政や治安維持に努める。
- 文官として政府の各部門での業務、または武官として軍の指揮や防衛を担当する。
- 侯爵や伯爵の指導の下、実務的な役割を果たす。
5. 男爵
主な役職: 小規模な自治領地の経営、文官、武官
役割:
- 小規模な自治領地の経営を行い、地域の基礎的な行政や管理に従事する。
- 文官として政府の下位職務を担当したり、武官として地域の治安維持や防衛を行う。
- 上位の貴族と連携して地域の管理を行う。
6. 辺境伯
主な役職: 自治領地の経営、国境警備
役割:
- 辺境地域や防衛重要区域の統治を行い、地域の安全保障と防衛を担当する。
- 独自の騎士団や常駐王国軍の指揮権を持ち、辺境の防衛や治安維持に努める。
- 自治領地の経営も行い、地域の発展と安定に貢献する。
7. 騎士爵
主な役職: 騎士団入団
役割:
- 領地を持たず、階級の相続はできないが、特権階級としての地位を持つ。
- 騎士爵の中にも文官も存在するが、主に戦士としての役割を果たし、騎士団員として国内の治安維持および戦争時の戦闘行動全般を行う。
- 騎士爵は貴族の中で最も下位に位置し、上位貴族の影響力や部隊によって立ち位置が変わりやすい。
こんな感じかな。貴族の次男、三男坊は騎士爵を取るために、騎士学校に入って必死に勉学と武道、魔法に励むらしいよ。
大変だね。
15歳になったら、俺も入れられるらしい。騎士としての心構えを身に着けるためと、貴族として顔を広めるためなんだってさ。
セイナリアで寄宿舎生活になるんだって。嫌だなぁ。
うーん、それにしても辺境伯って大変だよね。
国境警備と領地経営だもんな。ローランド父さんもサボりたくなるはずだよ。
王国軍は国から給与が出るけど、辺境伯領の騎士や兵隊がたくさんいて、食わせて行くのも大変。
実はもっと大変な、ノヴァリス王国最大ダンジョン「深紅の大穴」の維持管理って大仕事もある。
これは冒険者ギルドにほぼ丸投げらしいけど。
法衣貴族で宰相をやっているウィリアム・セントクレア侯爵のほうが楽かもね。俺の母方の爺ちゃんなんだけどさ。
どっちにしても過分な責任は勘弁な!
ここまで読んでいただき、有難うございます。
☆の評価ポイントとブックマークで得られる作者の栄養があります。
よろしければ、下にある☆とブックマークをポチっとしていってください。
どうかよろしくお願いします。
この作品を気に入ってくださると幸いです。