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226.アベル君とダンジョンの考察。

226.アベル君とダンジョンの考察。




 初心者ダンジョンでの出来事から、数日が経過した。

 アンネの様子も落ち着き、再びダンジョンに潜る日々が続いている。


 初心者ダンジョンって一個だけじゃないんだ。

 一個?まあいいや。


 初心者ダンジョンと言われるものが無数にあって、前回は入ったのはその中の一つでしかないって事らしい。

 違いは、広さ、長さ、魔物、これらだね。


 魔物は哺乳類っぽいもの。

 これは俺たちがこの前、入ったダンジョンがそれにあたる。


 もちろん哺乳類はここだけではない。

 あとで入るかもしれないからお楽しみに。


 入らないというフラグかもしれんけど。

 次が爬虫類中心ダンジョン。


 ヘビやトカゲ、爬虫類と言いながら両生類とか。


 まあ、慣れてない人間には、ちょっと厳しいダンジョンかも。

 俺?慣れていないに決まってる。


 こう見えて都会っ子だったんだぜ?

 街に対していい思いでもないけれど。


 だから次も本当は苦手。

 虫中心のダンジョン。


 中級ダンジョンがそうだったけど、初級にも存在する。

 蟻とか、バッタとか、トンボがヤバいらしい。


 噛まれると、ガッツリ肉を持っていかれるんだそうだ。

 子供時、たまたま見つけたオニヤンマを運よく捕まえて指をかまれて泣きそうになった思い出がある。


 まあ、虐待よりましだったけど、あれは痛かったなぁ。

 あとはもう一つある。

 異世界らしい、モンスター系統。


 そういうの居ないの?って思っていたそこのあなた、お待ちどう様でした。

 父さんたちが、深紅の大穴でベヒーモスを倒したように、初級ダンジョンにもその手のモンスターが居るんですよ。


 名前はおなじみだよね、ゴブリンとかオークとか、オーガとか。

 ああ、オーガは中級以降かな。


 力が強く、厄介なんだそうだ。


 ゴブリンや、オークを殺す意義っていうのが実はある。

 人型を殺すのに慣れるってことだ。


 つまりは、犯罪者などに対応しなければならない依頼などに、人の相手が出来ませんでしたじゃ困ってしまうわけだ。

 護衛任務とかさ、俺が赤ん坊の頃にあった、山賊討伐とかね。

 俺は既に人殺しは経験してるんだけど、剣で直接ってのは無いからな。

 

 そういや、フレイもローズも対人戦の経験はあるね。

 セイナリアに行く途中で強盗に襲われたときにね。


 あの時、俺が見た中では、ローズが暗器の投擲で一人くらいは殺っていた。

 フレイは、馬車の護衛の騎士の中に居たからね。


 強盗の相手はしていたんだろう。

 まあ、俺はファイアーボールの連射で、20人くらい相手にしていたけれども。

 

 いや、自慢はしていないから。

 ホントに、自慢出来るような事じゃないしね。


 このあと自分は何もできなかったって、母さんが拗ねて大変だったんだよ。

 人には得手不得手があるんだから、仕方ないよね。


 閑話休題。

 使ってみたかった。後悔はしていない。


 ここら辺のモンスターの件は中級も上級も同じ。

 ただ深紅の大穴だけが違う。

 どう違うか?


 全部出る。

 だから、だからこそ初級から順に階段を上って行くのが良いんだ。

 

 皆経験できるから。

 深紅の大穴の奥に行くと、他のダンジョンでは見られないような魔物が生息しているらしいけれど。


 ベヒーモスの玄室が最奥だと思っていた父さんと母さんも、その奥にまだ通路があって、アークデーモンがワラワラ出てきたって話だしね。

 怖いわぁ。


 まあ、でもそこまで行く気はないよ。


 行くのなら一人で行くし。


 まだね、爺ちゃんや父さんに剣で届かないし、剣術に内包された危機察知能力をきちっと習得出来ていない限りは、そんなところに入るつもりはないね。


 あ、深紅の大穴は入るよ、D級以上になればね。

 玄室より奥って意味でさ。


 だから順々に入って行くつもり。

 D級になるのはいつになるかはわからないけど。


 さて、次はどのダンジョンに行こうか。

 父さんか母さんに聞いてみよう。


 



 楽しみだね。



 


読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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