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17.アベルくんは、ば~~~~っかじゃねぇの!。

17.アベルくんは、ば~~~~っかじゃねぇの!。




 魔素か。


 魔素溜りも、なんでこの世界の人間に備わっているんだろうね。


 まあ、とりあえず魔素溜まりの状態を、魔素を吸い込みつつ確認しよう。

 なんだか魔素溜まりって、魔素の溜まり具合によって大小の隙間が生じているような気がするのは俺だけか?


 うーん、なんだかこういうのは俺的には気持ち悪くなっちゃうんだよね。

 こうキチッと詰め込めないものかな。


 そうだな、吸い込んで肺に一旦溜まっている魔素を、どんどん魔素溜まりに入れ込んで、ギッチギチにしてみるか。


 おお、割と隙間が埋まっていくな。いい感じだからドンドン詰め込んでいこう。

 うん、隙間もキッチリ埋まっていっぱいになったかな。でもまだ入る余地がありそうなんだよね。

 それなら、もうこれ以上入らないって限界まで入れようぜ。


 あれ、スルスルって感じで、まだ結構入って行くな。これって魔素溜まりの中で魔素が圧縮されているってこと?

 これはまたちょっとした発見だね。


 アリアンナ母さんとかは知っているのかな?「これが魔素溜まりの使い方のスタンダードよ。」とか言われたら、ちょっとガッカリなんだが。


 まあいい、続けよう。


 魔素溜まりに満たされれば終わりじゃなかったのな。

 そこから更に圧縮が可能とはね。


 感覚的には、最初の2倍程度は言っている気がする。


 まだ入るかな、もっと抵抗感が出るまで入れてみるか。

 入れすぎて爆発とかはしないよな。しないと思う。うん、きっとしない。わかんないけど。

 でも、順調に入っていくね。


 そうこう言っているうちに、そろそろ抵抗感が出てきたぞ。


 ここらへんで止めておくか。流石に怖いからね。



 「グツッ!」



 何だ!

 ニキビの潰れたような音がしたぞ!


 ニキビを潰す感覚って痛いけど嫌いじゃないんだよね。

 って言ってる場合じゃねぇ!


 魔素溜りに溜まっていた魔素がなんだか漏れている。


 おい、おい、不味いんじゃねーの!これで魔素溜まりが使えなくなりましたなんて言ったら、目も当てられん。


 両足の爪先に魔素が圧縮したおかげかすごい速度で向かっていく。

 呼吸からも魔素を吸入し続けているから、ドンドン赤ん坊の短い足の中に溜まっていってる。


 あれ?でもこれって魔素だまりに溜まっていく感覚と同じだよな。

 実は、魔素溜まりは一時的な保存場所ってだけで、魔素は全身に貯められるとかだったりして。


 ・・・ば~~~~っかじゃねぇの!そんなわけあるかぁ!


 でもなぁ、俺の感覚だよ。

 ほんと、俺の感覚で言えば、魔素溜まりに溜っている感覚と同じなんだよなぁ。


 ああ、やめた。もう寝よう。


 賭けだな、賭け。

 寝て起きて、体の魔素がすべて霧散していたら俺の負け。

 この世界で、魔法の使えない存在として生きていかなくてはならない。


 魔素が霧散せず、魔素溜まりや、足の中に残り続けていれば俺の勝ち。そうなれば、全身魔素タンクになる事も考えられる。


 アリアンナ母さんよりも魔法が使い放題ってことになるんじゃないか?


 よし、寝よう。泣いてマリアさんに来て貰おう。

 オッパイたくさん飲んであやされたら、嫌でも眠くなるしな。

 人生賭けた、大一番の前だ、盛大に泣こう。



 「おぎゃー!!」



ここまで読んでいただき、有難うございます。

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