第五章(10) 最悪な妻の家族 By ハロルド・レイルズ
「きゅ、急にどうなさったのですか、公爵様?」
「貴方方に妻の居場所の心当たりがないのなら、私がここに居る理由はありませんね」
私はさっさとこの屋敷を出たかった。
妻に行方不明のまま見つからないで欲しいと思っている、妻の家族の話なんて、聞いていたくもなかった。
「こ、公爵様!お、お待ち下さい!」
「私は暇ではない」
妻の姉妹が俺が帰ろうとするのを必死に止めてきた。が、俺はそんな事で止まる男じゃない。
「私、もうお姉様に会えないって知って、寂しいの!隣にいて下さらない?」
「無理だ、時間が・・・・」
あれ、今、俺の中で何かが引っかかった。
「この子は、姉を失って、今朝から悲しみに暮れているんです」
今朝?
「そ、そうか。妻の家族の為だしな。隣にいることにしよう」
「ありがとうございます、旦那様!」
あ〜、気分が悪い。
「けれど、それよりも前に、一つ聞きたいんだが、いいか?」
「ええ、なんでしょうか、旦那様」
「君達にとって、妻はどんな人物だった?」
さぁ、お前らはなんと答える?
「ゴミ」
「・・・・」
「あんなの、私の姉だなんて、呼びたくもないですわ!」
「あれには、ああゆう死に方が一番ですわ!」
「私は、あんなゴミと結婚させられていた公爵様をお助けしたかったのです!」
「本当に、あれ、公爵様のお屋敷では働けましたか?そんなこと、聞くだけ無駄だと知ってるんですけれど、気分が良いのです。役立たずのあれは、ゴミらしく、苦痛に顔を歪めながら、死んでくれました!」
ガチャ
「え・・・・?」
二人の女の身体が、無人の状態で拘束された。
「ジェイミー・ブルックス、殺人容疑で拘束する」




