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第五章(7) やり残しは・・・・復讐 By カミラ

「・・・・事情、説明してもらえる?」

聞きにくそうにスタンリー様は私に言いました。

話さなければ。責任は自分が取るからと、協力してもらったのだから。そう思うのに、私はどうしても話し出せなかった。

「どういう事が説明しろと言っているんだ!」

公爵様は私の髪を引っ張ってそう怒鳴りました。

公爵様の顔は今までに見たことがないくらい怒りに満ちていました。

今まで、アリーナ様を放っておいて、こうなってからこんなに真剣に怒るなんて、遅すぎる。そう思うと同時に、当然だ、とも思った。私に説明してほしいだろう。何があったのか、どうしてわかったのか。そして、彼は私を罰して・・・・。

待って。違う。

私は彼らに罰せられる前に、罰せられる。殺される。私の余命はさっき告げられている。正午になるまでの残り数時間。

『やり残しが無いようにするためです』

自分がアリーナ様に言った言葉が思い出された。

やり残していること・・・・。


どうして、私は死ななければならないの?仕事はしていない。なのに、どうして褒美だけもらわなければならないの?それに何より、どうしてアリーナ様が死ななければならないの?

私の頭には、疑問ばかり浮かんでいた。

そして、その疑問はやり残しへと発展した。

・・・・私は復讐をしたい。


「あの、エリオット様。騎士団の中にある程度の時間、人を隠すことが出来る方はいらっしゃいますか?」

「いるけど?逃げるつもり?」

「エリオット様に隠れていただくことも可能ですか?」

「出来るよ。けど、事情を説明してからね」

「そ、そのことなのですが・・・・」

「事情を説明しろと言っている!」

「説明します。けど、その前に、主犯が逃げる前に、捕まえないと・・・・!」

説明?そんなもの、後でいくらでもしてあげるよ。死ぬまで。命尽きるその瞬間まで。

「はぁ。君の指示通りに動くよ。場所は?」

私は場所を伝えて、作戦を伝えた。

今、いかにも私が犯人であるかのように死んでしまったほうが、楽なのはわかっている。私が反旗を翻したと知ったら、私は確実に殺されるから。だけど、今死んだら、姉にも、アリーナ様にも、顔向けが出来ないと思った。

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