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第五章(6) まだ、死にたくない

私はいつも通りに屋敷を出て、お店に向かって歩いていました。

にゃーにゃー

そんな可愛らしい鳴き声を聞いて、私はつい、いつも通る道から中の通りに一歩あゆみを進めてしまいました。

パシュ!パシュ!


その音と共に、私の身体は熱くなりました。

痛い!熱い!痛い!熱い!

何が起こったのか全くわかりませんでした。

ただ、今日が私の最期の日であることだけは、なんとなくわかりました。

ああ、どうして今日なのだろう?まだ、まだ、時間はあったはず。まだ、死にたくない。

感謝ですら、伝えきれていない。お店に雇ってくれて、一緒に働いてくれた店長さんやリンゼイさんに。私なんかと結婚してくれた公爵様に。わがままを言って、仕事を増やしてしまって、辛いことをお願いしてしまったカミラに。

まだ、ありがとうと言えていないのに。


お母さん・・・・。

私に、もう少し、時間を下さい。


そう願うのに、その願いは叶わないというようにどんどん目が見えなくなっていく。

「アリーナ様!」

私の耳がカミラの声を捉えた。

ああ、ついに私は幻まで聞こえるようになってしまったのね・・・・。

やっぱり、私は今日、死ぬんだ・・・・。

『死ぬ時に、一番幸せだったときを思い出せるように』

その言葉を思い出した。

私が一番幸せだったのは、きっと・・・・。

意識を手放すその直前、私の体を誰かが抱きしめてくれた気がしました。

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