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第五章(4) 奥様を探して! By カミラ
まだ、仕事は終わっていない。
そのことに気がついても、すぐに動くことが出来なかったことを、悔やんだ。
私は部屋を飛び出して、通信が出来る機械のある部屋に向かって走った。
「ちょ、ちょっと!急になんだい?」
急に走ってきた私に、その機械を管理している人が声をかけてきた。
「す、スタンリー・エリオット様に、繋いで下さい!」
「こ、公爵様だろ?なんで女中さんが・・・・」
「早く!」
私の必死さが伝わったのか、不思議そうな顔をしながらだったけれど、繋いでくれた。
『急だからびっくりしたよ〜』
「す、スタンリー、様」
『何か電話で報告するような・・・・』
「お、奥様を、彼女を探して下さい!」
私は失礼を承知で、スタンリー様の言葉を遮ってそういった。
『え、な、どうしたの?』
「す、全て、私が責任を取ります!だから、だから、彼女を一緒に探して!」
伝えている時間も、説明している時間も、実は無いのかもしれない。わ、私がどうにかしないと!
「ちょ、ちょっと、どこ行くの!」
機械を放りだして、部屋を飛び出した私に、何がなんだか分からないと言う声が放たれた。




