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第四章(11) 落ち込む私と報告

「ほら、そんなに落ち込まないで下さい。大丈夫ですよ?」

カミラはさっきからずっと私に励ましの言葉をかけ続けてくれていました。

「断らなかったら毎日ケーキを食べる羽目になるんですよ。断って当然です」

思い出のケーキを食べて泣いてしまった私に、困った顔をしながら『料理人に作らせる』と言って下さった公爵様。しかし、その提案を私は断ってしまいました。『特別ではなくなるから』という公爵様にはよくわからない理由で。

「それに断った理由も『今回の事が』と主語を変えてしまえば大丈夫です」

カミラのその言葉の意味を理解して、恥ずかしくなりました。

「あ、あと、ご報告が」

「な、何かしら?」

もしかして、カフェで働いていることがバレてしまったとか・・・・?

「エリオット様と連絡を取ることになりました」

「・・・・え?」

エリオット様は今日始めてお会いした公爵様の幼馴染の方。そんな方と連絡・・・・?

「貴方様ではなく、私個人と、です」

私じゃないとしたら、余計にわからなくなりました。女中であるカミラが個人的に身分の高い方と連絡を取るなんて・・・・。

「一から説明します」

そういうとカミラは事の経緯を話してくれた。


部屋を出たカミラをエリオット様は客間に呼んだらしい。

「はじめの質問は『君、奥さんのお付き、長いの?』でした」

その質問・・・・。彼女はちゃんと答えられただろうか?

「その他にも色々と聞かれましたが、きちんと設定通りに答えておきました」

私達には『設定』がありました。その設定通りにお伝えできたのなら、問題はありません。

「エリオット様はお二人の距離を近づけたいそうで、そのことに協力してくれないか、と言われました」

私と公爵様の距離を近づける?

「もちろん、協力することに致しました」

「ど、どうして・・・・?今更 近づけても、お母様にメリットなんて・・・・」

「私の意志です。他の方は全く関係ありません」

私が心配していたことが、カミラにきちんと伝わっていました。

「それなら、なおさら、わからないわ。だって私は・・・・」

残り四ヶ月も生きられない。

「だからです。感謝を伝える機会は多い方が良いでしょう?」

「けど、違和感なくすることなんて・・・・」

私が死ぬことはバレてはいけない。

「これは、貴方様の為でもあるのですよ」

え・・・・?

カミラのその言葉の意味は、わかりませんでした。

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