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第四章(2) スケジュールと贈り物

「・・・・しんどいですか?」

そんなある日、カミラが私の様子に気が付いたようで、私に声をかけてくれました。

「ええ。けれど、時間もないわ。大丈夫よ」

しんどいと身体が訴えているのは間違いありません。けれど、私には休んでいる時間なんてありません。私が殺されてしまったら、孤児院の子供達に新しい作品が届けられないとわかっているからこそ、今のうちに出来るだけ作ってしまいたいと思ってしまうのです。

それに、残りの5ヶ月を悔いなく過ごすには、一日だって止まっているわけにはいかないのです。

「やはり、改めるべきですね」

「え?」

「このままでは、貴方様のお身体が持ちません。そこで、一日の、一週間のスケジュールを組み直しました」

そう言って彼女が見せてくれた紙には起床時間や就寝時間をはじめ、一週間の作品の個数まで書かれていました。

「あ、この空白の時間は何かしら?」

細かにその紙を見ていると、週末のところに3時間ほど何も書かれていない空白がありました。

「レイルズ公爵様とのお時間です」

「ひ、必要ありませんわ」

忙しい公爵様のお時間を私なんかが頂くわけにはいきませんもの。

「こないだのように、急に予定が入るかもしれません。それに、公爵様へ贈り物をなさってはどうかと思うのです」

「贈り物?」

「今までの感謝などを込めて、作られてはいかがでしょう?」

私なんかが贈るものなんて、公爵様にはきっと不用な物ばかりでしょう?

はじめはそう思いました。

だけど、私5ヶ月後に勝手に死んでしまうことを思い出しました。私が死んでしまうことは公爵様にお伝えすることは出来ません。つまり私は公爵様に直接感謝を伝えることも出来ないで死んでしまうのです。

そう思うと、贈り物を作っておこうという気持ちになったのでした。

「そうね、わかったわ」

作ると決めたのなら、何を作るのかを考えなければ・・・・

「今日はお休みになられた方がよろしいかと」

カミラは私にそう言った。カミラの言葉と同時に、私の身体は一日の疲労を訴えてくるのでした。

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