第四章(1) 忙しくなってしまった日常
公爵様との夕食から一ヶ月。
私の生活はとてつもなく忙しくなっていました。
カフェには常連さんが出来、その常連さんたちは毎日のようにカフェに来てくれるようになりました。さらに、どこかで噂でも流れたのか、いかにも御貴族様と思われる男性客も急増していました。その結果、店長さんと私の二人だけではカフェが回らなくなってしまいました。幸い、店長さんの娘のリンゼイさんが手伝ってくれることになったので、なんとか今まで通りの営業が出来るようになったのでした。
カフェで忙しく働いた後も、私にはやることが沢山あります。
あの夕食の日、確かに私はドレスが一着多く贈られることをお断りしたはずなのですが、伝わっていなかったようで、あの後、本当に一着多く贈られるようになってしまいました。しかも、『着ないドレスは今まで通りに使ってもらって構わない』というメッセージ付きで、贈られたのです。カミラと話し合った結果、公爵様をはじめとした多くの方に不審感を抱かせてしまわないよう、孤児院への寄贈を辞めることはしないことになりました。
しかし、私には今までの量を作る時間が無いので、日中にカミラがある程度を作ってくれることになりました。私も全く作らないわけにもいかず、夜遅くまで作品を作る日々が続いたのでした。




