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第二章(5) 幼馴染からの苦言 By ハロルド・レイルズ

「ハル、今日もここに泊まり込み?」

「ああ」

「家はいいのか、公爵様」

「はぁ。暇なら手伝え、スタン」

「僕が手伝ったら家に帰ってくれるの?」

「・・・・」

「お前なぁ・・・・」

こいつ、スタンリー・エリオットは毎日家に帰れと言いに来る俺の幼馴染だ。

「家には使用人がいる」

「そうじゃなくて!お、く、さ、ん!一体いつから会ってないの?」

前に会ったのはいつだっけか。思い出そうとしてもすぐに思い出せないくらいに昔だということしか分からなかった。

「ハル、他に嫁もらってたりする?」

「いや」

「四番目以降も?」

・・・・この仕事が忙しい時にしょうもない話をしてくるスタンの相手をするのは、本当に仕事に集中出来ないので困る。

「嫁は一人って知ってるだろ」

「結婚式出たのはそうだけど。ほら、四番目からは別だからさ」

こいつ、俺に奴隷を買っていないか、と聞いていたらしい。

「買うかよ。邪魔なだけだ」

家に俺と以外の人が居るだけでも本当は慣れないんだ。流石に使用人は慣れたが、彼女はまだ慣れていないだろう。更に他に人を入れるつもりなんてさらさら無い。

「公爵の地位があって、役所の副長官で、妻一人。ここだけ聞くといい男なのに・・・・。ホント、もったいない」

いい男、ねぇ。心底どうでもいい。

・・・・彼女にそう思って欲しいなんて、思っていた事も、前はあったような気がする。

もったいない、なんて、俺自身は一回も思ったことないけどな。

「ハルの奥さん、僕に譲って?」

「・・・・は、はぁ?!」

俺はすぐにスタンの発言に反応することが出来なかった。

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