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異形の子が子どもを持つことについて~異形性の意味~

紅とフエ、全く似ていないと康陽が言うと、蓮は二人の異形性が異なるからと解説しはじめ──




「フエが紅の姪? 似ていないぞ」

「そりゃあ異形性が全く違うから」

 康陽の言葉に蓮は、何でも無いように返す。

「異形性が近くても全く別の姿の場合もあるでしょう? あと親が同じでも見目が全く違うとか、ロナとロナクがそれに当たるし」

「確かに……」

 そして少し考えて康陽は問いかけた。

「フエの母親はどうなった?」

「死んじゃったらしいよ。フエ姉さんの異形性に耐えれなかったらしい」

「それほどか……」

「そりゃあ最強で最凶の邪神──異形よ? 私達じゃ手に負えない」

「その邪神はどうなった?」


「フエ姉さんが食い殺した」


「は?」

「だから食い殺した」

「最強で最凶の邪神を?」

「うん」

 蓮は静かに頷いた。

「頭が痛くなりそうだな」

「分かる、私も最初聞いたとき何言ってんの? だったから」

 額に手を押さえる康陽を見て、蓮はうんうんと頷いた。

「母親の仇は討ったけど、母親は自分が殺したようなもんだから紅姉さんにはフエ姉さんも頭が上がらないのよ」

「フエは自分の子どもを作ろうとしないのか?」

「しないと思うよ、子どもを食い殺そうとしちゃいかねないもん」

「やっかいな異形性だな」

 蓮の言葉に康陽は哀れむようなため息をついた。

「でだ、お前は子どもは欲しいのか?」

「え゛」

 急に聞かれた言葉に蓮は視線をさまよわせる。


「欲しいけど、欲しくない……」


 しばらくさまよわせて出した答えがそれだった。

「そうか、ならしばらく夫婦生活を楽しむか」

「康陽さん……」

 見つめ合う二人。


「う!」


「おうわ!」

「……何だマヨイか」

「あかちゃんのはなし、してたの?」

 目をきらめかせているマヨイに蓮は苦笑いを浮かべて首を振る。

「正確には子どもの話かな、私達はまだ作らない方向でって」

「しょんぼり」

 マヨイは見るからにしょんぼりしていた。

「隼斗と作ろうとは思わないのか?」

「隼斗さんこどもができると、わたしそっちにしゅうちゅうしてないがしろにされるっていやがってる」

「ガキか」

 康陽は呆れたように言った。

「精神ぶっ壊れてるんだからそこは許してあげなよ」

 蓮がそう言うと、康陽はむぅとうなった。

「だからね、おねーちゃんたちあかちゃんできたらみせてね!」

「当分先になりそうだがな、約束しよう」

「ちょっと康陽さん⁈」

 顔を紅くして蓮は抗議する。

「別にいいだろう」

「そのときはみせてね!」

「マヨイ! 言いふらすのは駄目よ! いい⁈」

「う? わかった!」

 その場から足早に去るマヨイを見て蓮は頭を抱えた。

「ああ、これからマヨイに合う度に、あかちゃんまだ攻撃が始まる……」

「それを気にしていたのか」

「それも!」

 蓮は顔を真っ赤にして康陽に抗議する。

「ちょっと待ってろ」

 康陽はマヨイの後を追って走って行った。





「マヨイ!」

「う?」

 マヨイに追いつくと、康陽はマヨイに話しかけた。

「赤ん坊が見たいのは分かったが、赤ちゃんまだというのは止めてくれ」

「どうして?」

「子作りはデリケートなことだ、その上で赤ん坊をまだというのは相手にプレッシャーをかけて子どもを作りづらくさせる」

「それはだめー」

「そう、だから赤ん坊が見たいならそっとしておいてくれ」

「わかった!」 

「本当か?」

「うん! いわない! そっとしておく!」

「そう、それでいい」

 反芻したマヨイに康陽は頷くと、マヨイはそのままその場を後にした。





 マヨイの説得が終わり、戻って来た康陽が目にしたのはフエや紅達に色々言われている蓮の姿だった。

「全くお前は」

「子ども欲しいなら欲しい、欲しくないなら欲しくないで統一してればいいのに」

「ほっといてよ!」

「俺は零との子どもほしいなぁー」

「「「はぁ?」」」

 ロナクの言葉に矛先がロナクに向く。

「アンタ何馬鹿なこと言ってるの」

「零さんにアンタの子ども産ませたらそれこそ不幸だわ」


「蓮今のうちに逃げるぞ」

「うん」

 康陽はそっと蓮の手を取りその場から走り去った──






異形性のせいで、こどもを作ろうとしないフエ。

隼斗の依存性で子どもを作らない、マヨイ。

んで子ども欲しいけどまだいちゃついていたい蓮、異形の子等もそれぞれありますね。

異形性が子どもにどう伝わるかとかそういうので考えてしまう事もあるのでしょう。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。


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