表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

116/238

異形性の発露~レラの場合~

レラは姉であるマヨイに、色んなことを聞いていた。

「花嫁」である零の事なども。

そんな中レラの異形性が発露してしまい──




「ねえ、マヨイお姉ちゃん。零さんってどんな人?」

「うーん、たとえるのがむずかしいね」


 マヨイの部屋にレラは来て、零の事をたずねていた。


「そうなの?」

「うん、せいぎかんはつよいけど、せいかつのうりょくはだめだめだから」

「完璧な人はいないものね、分かったわ。ところで──」


 レラはすっと視線を隠れている隼斗に向ける。


「あの人がお姉ちゃんの番い?」

「ん? そうだよ、隼斗さん。いろいろあってこわれちゃったところがあるんだ」

「へー……お姉ちゃん、そういう人好きなの?」

「隼斗さんだからすきなの」

「そうなんだ」


 レラはマヨイに視線を戻した。


「いいなぁ、私も番いがほしいなぁ」

「よそさまにてをだしたらだめよ」

「わかってる!」


 明るくしゃべっていたレラの表情が突然暗くなる。

 息が乱れ、胸をかきむしる。


「いぎょうせいのはつろ?」

「う、うん」

「じゃあ、零さんのところにいっておいで」

「うん……」



「え、レラが異形性の発露だって、分かった連れて行く」

「おねがい、フエおねえちゃん」

「勿論」


 レラを連れて来たマヨイの頭をフエは撫でて、レラの手を握る。


「じゃあ、行こう」

「うん……」





「──異形性の発露か、分かった体を貸そう、だが少しは手加減してくれよ」


 事務所の二階にの零の自室につくと、フエは事情を話し零は承諾した。

 そして服を脱いで、裸になる。


「ほら、おいで」


 ベッドに座りそう言うと、レラは直ぐさま零を押し倒した──





「……生まれて15年だとこれか」


 零はかすれた声で言う。


「ほれ」

「しみる……」


 荒井から貰ったレモネードを飲んでから着替え始めた。



「レラ、もうちょっと手加減してあげようね? 一回意識ぶっつんいったんだから」

「うん……ごめんなさい」


 初めての性行為による発露でやらかしたレラをフエは優しく諭し、叱っていた。


「あやまるのは私じゃないでしょ?」

「うん……」


 レラはフエに促され、零の所に行った。


「零さん、ごめんなさい。手加減できなくて」

「生まれて15年しか経過してないのだろう、なら仕方ないことだ」

「……」

「少しずつ覚えていけばいい」

「……うん!」


 零に言われて、レラはにぱっと笑った。





「零さん、いいひと!」

「こういうことに関しては受け入れてくれる人だからね」

「番いになりたい!」

「それは無理、零さんを番いにしたくても誰もできないからね」

「しょんぼり」

「番い探しはゆっくりすればいいのよ」

「うん!」


 フエに言われて、レラは満面の笑みを浮かべた。







妹であるレラと話して居るだけなのに不安になる隼斗(影から見ていた理由)

そして加減ができず異形性の発露で零の意識を一回飛ばしてしまうレラ。

フエは飛ばさないように加減します、それでも負担は大きいですが。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ