表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/150

86.ダンジョン再び

いいねありがとうございます。

参考になります。

ダンジョン探索でござる!


二度目でござるが。


ロイ様はデートと称せばいけると味を占めたでござるな。

今回の同行者は愛人殿二人。拙者。エマ殿。狂信、、、使用人でござる。


これは探索なのでござろうか?

今、ロイ様と愛人様達はテーブルでお茶をしているでござる。

お茶をしているのでござるが視線は奥の方。


使用人達が魔石付き鉄杭と魔力縄を使用して捕縛したゴブリン一体。

片腕が切り落とされているでござる。切り落とされた腕はダンジョンの床の上。


縄から逃れようと必死でござるが。あの程度の腕力では逃れられまい。

そして全員の目が赤く光る。魔力視というらしい。たいして難しくもない。

目に魔力を集中し周囲の魔力を意識することで魔力の動きが見れるでござる。


最初教わった時は身体強化の遠目の間違いと思ったのでござるが、いやはやなんとも面白い事に訓練したら出来るようになったでござる。


魔力は使った位置や気配みたいなものを感覚で感じるものだと思っていたが、この魔力視でみる世界は以外と面白いでござる。


そしてダンジョン内。ダンジョン入口で見えた薄っすらとした魔力のモヤは、中に入ると見えなくなったでござる。


首をかしげたロイ様はダンジョンの壁や床を触って目を瞑る。手から感じようとしているのでござるな。







ダンジョン内でモンスターを討伐すると素材、魔石だけが残される。たまに宝箱が出る。フロアの最後にボス部屋という部屋が存在しその中にそのフロア上位種のモンスターが下の階層への入口を守っている。これが基本。違う場合もある。ミーの説明だとこんな感じらしい。うん。普通におっさんのダンジョンのイメージ通り。


前回の実験では切り刻んでもモンスターが生きていればその肉片は消えない事は理解した。そしてとどめを刺すと消えてドロップという置き土産が残されると。


その光景を見たおっさん大はしゃぎ。もう一回の連呼、だがあっという間の時間切れだった。


しかし今回は違う。研究目的。しっかりと補給と定時連絡の準備、低層だけの予定。一日で帰る。冒険者の彼女とデートという建前もある。


そう私はダンジョン研究の建前を手に入れたのだ!なんだ。デートでいけるんじゃん。もっと早く気付けば良かった。メグたんも冒険者だったのに。


それで今回の実験内容は。


生きたままだと本当に切り離した部位は消えないのか?

からやってみている。使用人達の動きが手慣れていてびっくりだ。


さっさと広めの場所に陣取りテーブルと椅子を組み立てお茶の用意。周辺に杭を打ち込み。一人がゴブリンを釣ってきて捕縛。片腕を切り落とす。

席につく頃には観察準備終了。え?練習したと。ありがとう。悪いね。


「言ってた通りですね。外のゴブリンとダンジョン内のゴブリンの差。体内魔力の保有量。体内の魔力の濃さが気持ち濃いように思えます。」

「確かに。このような魔力の使い方があったとは。しかし面白い。魔力視とはこう見えるのか。」

二人共興味津々といった様子でゴブリンを眺めている。本当にこれ覚えると楽しいんだ。おっさんが魔力サーモグラフィ。略して魔力サーモや~。とか言ってる。


落ちた片腕をみる。魔力濃度は殆どない。無いわけでも無いのが分かる。どうなっている。

何故倒すと直ぐに消えるのに、この程度では消えないのか。


お茶を飲みながら観察していると。使用人が新たなゴブリンが寄ってきたことを告げる。

どうせなら目の前で消える瞬間も見ておきたいな。

立ち上がってゴブリンが向かって来ている方に歩き出す。おお、ゴブリンが躍り出てきた。素晴らしい。やはり森で現れれるゴブリンと違い、魔力が気持ち濃いようにみえる。そして何故か固まっている。普通襲ってくる筈なのだが。


「む!」

ゴブリンがまさかの後ろ向いて逃げ出した。と思った瞬間首が飛んだ。流石使用人分かっている。

「むむむむ!んん~?」

ゴブリンが消える瞬間床に魔力が吸われた様に見えた。気がする。

確信は無い。だがもう一回みたい。


二人を手招きして。使用人にゴブリンを釣ってくる様に指示する。

「ゴブリンの体内にある薄っすらとした魔力が床に吸われたというか溶けたみたいな感じがしたんだ。」


ゴブリンが現れる。皆の目の前で首が狩られる。消える瞬間を皆がジッとみる。

「そんな気がするようなしないような。次は私、魔石の位置を注視します。」

「なら私は座って足元と床を見学する。」

二人共ノってきたね。そうなんだよ。おもしろいんだよ。こういうの。

「拙者は魔力視で確認しながら首をはねるでござる。」

フェイもノってきたな。おもしろいよな。こういうの。

何度か繰り返していると一瞬後方で何か聞こえた気がしたが、それどころではない。ゴブリンが消える瞬間。本当に興味深い。


さあ、もっと釣ってきておくれ。ゴブリンみたい!ゴブリン消えるとこ面白すぎる。







本当にお好きですね。え?ああ。お久しぶりでございます。

エマです。いえ。特に語る事はございません。

どうせババアの話を聞くより若い娘の方が良いと思っただけにございます。


はあ、現在ですか?使用人達が入れ替わり立ち替わりゴブリンを釣ってロイ達の目の前で首を狩っておりますね。


ええ。次は執事長のようですね。おやおや。品がない。釣ってくるではなく首根っこ押さえて連れてきて、ゴキリ!ですか。よく義手であそこまで出来るようになったものです。


おや。急に元気が。あ、、、消えましたね。

そういえばロイが失血死の事を昔言ってましたね。忘れられて、、、いるというか。向こうの方が興味深々と。

さて今声をかけても意味がないでしょうからしばらく黙って見てますか。


原因失血死。結果消える。っと。








おもしろい。本当に異世界おもしろい!ダンジョンてこうなってるんだ。初ダンジョン!魔力視!面白い!

魔力視は本来、身体強化の遠見として使われていたらしい。というかそっちが常識。私としてはロイ様のいう魔力使って目で見るんだから魔力をフィルターを通して見ている感じ。って説明で直ぐわかった。というかまだ遠見が使えない。


初ダンジョンなんだけど。ミネーヴァさんは分かる。護衛さん分かる。エマさんはまあ。

、、、でなんで執事さん達と侍女さん達が周りかためてんの?


テーブル。椅子とお茶。お菓子と。雄叫びをあげて釣られてくるゴブリン。片腕を切り飛ばされて捕縛。見た目は中空で磔にされているイメージ。

ダンジョンってこういう事する場所だっけ?


、、、確かに森で見たゴブリンよりは魔力が濃いような。


え?消える瞬間?

ほんとだ。なんかそんな気がするようなしないような。


なんかそんな気が段々してきた。っていうかこれ確実じゃない?







ううむ。興味深い。魔力視がこれほど興味深い世界を見せてくれるとは。前回は消える事だけに興味を示していたが。


そもそもはこういう事を見たいわけか。

しかし何故床に魔力がいくのであろうか。たかがゴブリンの消えるさまなのだが。不思議だ。何度見てても興味深い。既に数十は狩ったであろうが。


どうして消える。当たり前のことだったはずなのに。たかがゴブリンなのに。なぜこうも惹かれる。


ふと思い出して。振り返る。エマ殿の笑顔。そして消えたゴブリン。ああ。本来の目的から離れすぎていたのか。







実験やり直し。まさか失血死を忘れていたとは。食事休憩を挟んで再度実験のやり直しだ。

ああ。さっきのゴブリン実験の結果。予測としては魔力がダンジョンに吸収?されていると思われる。

試しに壁に叩きつけて倒してもらうと、魔力が壁に吸い込まれたような気がしたのだ。自分は確信出来ないがおっさんが確定やと言っている。

自分は自信が持てない。もう少し魔力視の練度が欲しいところだな。



あいも変わらず元気がいいなゴブリンちゃん。今度は火で炙ってしっかり止血したぞ。それにしてもダンジョンとは興味深い。ゴブリンだってそうだ。何処から湧いている。あの腰布は?棍棒は?何処から出てきて何故残る。


しかし暇だ。先程の実験結果を皆で話しながらゴブリンを見つめる。

ん?さっきはこのくらいの時間でゴブリン失血死と。腕は?まだ残ってるな。


「そういえばミー。ダンジョンで人が死ぬとどうなる?いや直ぐに消えるのか、それとも時間がかかるのか。人の前で消えるのか。装備は消えるのかって意味でさ。」


「亡骸が消えるのは時間が経ってからだと思う。現に仲間が亡骸を持ち帰る話はよく聞く。放置されていたであろう冒険者の装備がそのまま残っている事例がある。目の前で消えたという報告は今のところ無い。だから装備が消える事は無いとは思うが。ダンジョンに入ったはずの者の装備品が見つからない事もあるから一概にそうとも言い切れんが。」


すっごい不思議な話だ。ダンジョンだと理が変わっている。そのはずなのに人の亡骸は直ぐには消えない。亡骸が消える瞬間を見たものはいない。しかし食い荒らされた様子もなくそのまま装備品が残っている。ならゴブリンと消え方は同じというわけだ。他の冒険者が装備品を拾った可能性もある。だが消えている可能性も捨てきれないと。


面白い。実に興味深い。そういえば。

「欠損の場合は?腕がとか足が千切られた場合のその足とか腕は?」


「わからない。一応消えていると思うが退治して生き残った場合は持ち帰るし。逃げ出した場合は魔物に食われた可能性も捨てがたい。」


そうなると、現状やはりこの結果待ち、、、


「消えたな。腕。やはり吸い込まれたような。」

時間は、、、二刻程と。現状ゴブリン元気で腕がないまま。



さっさとゴブリンを倒して次を釣ってきてもらう。今度は複数同時だ。条件はさっきと同じにしておく。落ちた腕。消えるのは間違いない。なら時間はどうなんだ?


結果は似たような時間で消えるが。全く同じ時間でもない。ただ同時には消えなかった。本当にそうなのだろうか。一応最後に同時に倒してもらう。同時に消えた。わけがわからん!







時間を使いすぎた。本日はこれまで。しかしこうなるともっと試したい!

絶対再び来てやるからな!

参考にいいねの話を読むのですが。

なんというか自分でそれ使えなくしてないかって気がしてきます。


とにかく参考にしてがんばります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ