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78.私だって

ええっとまた登場私です。



あれ、やりますよ。ええ。

はい、ばーん。


メグミ・ヒイラギ

HP547/763 職業:愛人強者 料理人 階級:領主の愛人恋人強者、料理長、お料理の先生、料理人のカリスマ、食材の探求者 冒険者階級:銅級

状態:(ちょっと引いてる)

力:凄い!頑張ったね!

体力:流石!冒険者なだけあるね!

魔力:253

精神:普通


スキル:鑑定Lv:5.253

ユニークスキル:言語理解

       :言語翻訳


えーっと。魔力すごいよね?きっと。

そうじゃない?現実から目を逸らすなって?

さ、さあ?強者ってどういう事かな?

付いた理由?たぶん仕事とかやりたい事を優先して誘い断ったりしてたら付いたからそれかと。

酷いって。それで良いらしいんだもん!

それにコレでもちゃんと理由があって。彼の為の食材探しに料理研究だもん!

本音?ええっと。だってこの領って中途半端な農業チートなんだもん。材料で欲しい物とか足りない物とかあるし。それにそういうの成功すると領から開発費の予算の枠みたいなのがどんどん増えていって楽しいし。領の仲間も喜ぶし。とりあえず良いのよ!






この人は本当に天才だと思う。

魔法は何でも出来るって訳じゃないこの世界でもやっぱり詳しい人にどんな事が出来るか教わりたいじゃない?

で、警備の人や護衛の人に聞いていったのよ。辿り着いた先が彼氏と。領内どころか国で最強じゃないかなって。チート持ち!って思ったんだけど。


うん、魔力鍛錬。魔力操作。イメージ。物語でよく聞くことだった。そして圧縮と拡散。一応鍛錬方法とかお庭でお茶飲みながら聞いたんですよ。火魔法、水魔法、土魔法、風魔法や魔力手。障壁等一通り教えてもらったんだけど。


最後にまた水魔法を使ったのよ。水の玉。空中に浮かんだ。それ越しに私を見る彼が黙り込む。水の玉を小さくしたり。薄くしたり。形を変えては覗き込む。そして両手の親指と人差し指で輪っかを作って覗き込んでいる。


ああ、この人気付いたんだ。テーブルに水滴を落として覗き込む。間違いない確信した。そして考え込む。護衛の人を呼んで何か指示を出している。

水魔法でレンズの形を作って見せて。ゴニョゴニョと。護衛の人がすぐさま走っていった。


研究者って見ていて面白い。何かを始めたかと思えば頭を捻り。考え出す。ヒントを求めて色々繰り返す。

私?余計なことなるべく言わないようにしている。だってその人がその発想から辿り着く姿ってのが良いんじゃない。もどかしいけど。でも早かったなあ。凹凸レンズ。望遠鏡、そして顕微鏡まで。

血液が見たかったらしい。でも見れない。太陽に手をかざす。肯く。ガラスに血を塗る。駄目らしい。それを太陽にかざしてみる。肯く。そうそう理論は合ってるのよ。頑張れって思ったわね。でも辿り着かない。


ごめんなさい。ヒント与えました。


彼に向かって足をもつれさせたふりをしてぶつかってガラスを割る。慌てて片付ける。ガラスを重ねる。危ないからそんな事しなくても良いと手を取る彼にガラスを重ねた状態で手渡す。


反則?時間勿体ないじゃない。気付くか知りたかったし。気付いた時のあの表情。最高だったわ。


というか顕微鏡私も欲しかったのよ。食材には毒有るじゃない?解毒魔法って確かに有るけど。研究してもバチはあたらないはず。


え?普通におねだりしたら貰えたわよ?顕微鏡も望遠鏡も。

使い道?鑑定で毒が出た植物を見たりとか。色々。絵を書いて資料を作ってるわね。小動物捕まえてきてもらってケージでその毒がどの位効くのかとか。用途で必要になるの。






釣りがしたい。

お料理教室の女性が言いました。釣りがしてみたい。

しかも。先生、お刺身って作れますかって。


はあ?刺し身?何でも港にいた漁師がやり始めたのだとか。

最初は捌いた魚を汁に入れて。そこからが始まりらしい。


ええ、領主がアレだと領民もアレになる。




それ半生じゃね?


腹減った。もう食う!


大丈夫かよ。


問題ないはず。狩った獲物を生でも食う時があった。俺は頑丈。


生で食ったのかよ!


魚だって食えるかも知れない。少し食ってみせるか?


冗談止めとけ。ってやるのかよ!


結構普通に食えるぞ?


マジかよ。ちょっち俺もやってみるか。ほんの少しだけ。薄く切ってと。


む!それは止めたほうが良い。良くみろ何かが動いている。そんな物を口に入れたら何か腹で悪さする可能性がある。


チッ。じゃあどうするんだ。


他のを捌いて薄く切って透かしてみて、動くやつがいないか確認して食べてみよう。


結構いけるな。




でなんか漁師達が刺し身を食べ始めたらしい。醤油がよく合うそうだ。身があまり日持ちしないので海までいかないと食べれないと。

食べ始めたのは獣人、ではなくまさかのエルフ。ファンタジーぶち壊し。そこは普通逆だろ!


生徒さん達がその刺し身。是非とも食べてみたいと。あと釣りってのをしてみたいと。なんで私に相談するんですかねえ。みんなでワイワイと?宿が取れるかわからない。


つまり彼氏に頼めと。出来るけどさあ。






という訳でやってまいりました。海の町!

釣り竿持って海岸へ。

「素晴らしいお屋敷でしたわね。」


そりゃあ。海の町の領主館だもの。というか付いてくるって言う彼氏を女子会だけど来ちゃうの?って言ったら絶望した表情で諦めてくれた。うん。大物釣って一夜干し作っちゃる!


「この餌生きが良いわね。コレなら釣れるはず。」

うん、たかが虫如きにこの世界の女性が怯むわけもない。アンデットいるしね。

「その、私まで来て良かったのだろうか?」

ミネーヴァさん御一行も来ている。来て良いも何もあなた達も生徒じゃない。え?お金?彼氏持ち。良いのかって。彼氏金持チハラワセルアタリマエ。リョウミンニカンゲン。


なんかうわーって顔してる。良いのよ!特権なの!


「きましたわ!一番のり!」


はいは~い。っとまな板準備。桶に水。で集まってもらう。うん小アジみたいな魚ね。

「まず必ず手袋。もしくは手を身体強化します!でこう頭と身体の付け根にこう!っで桶で洗う。で腹をナイフこう!捌いてはらわたを取る。また洗う。でこうやって背中に軽く切れ目をいれて。次にナイフの入れ方を変えてこう背骨に沿って。背骨に刃が当たるの分かるので最初はゆっくりやってみてください。でひっくり返して。同じく背骨にそって。で三枚になります。コレが三枚おろしなんだけど。刺し身にする場合はこう刃を斜めに入れて皮の方を引っ張るとこの通り皮が剥がれます。因みに新鮮で有ればこうやって。手でむける場合もあります。これが魚の捌き方です。大概このやり方で捌けるのでやってみてください。」


どや!私は魚捌けるんや!、、、一回目で成功してよかった。しかも小さいからやり辛い。


それはともかく。私の本命の狙いは大物!竿の方は置いといて放置。準備したるはコレ!魔力糸!それを巻きつけるちょっと太めな薪。んで大物狙いの釣り針。特注!え?費用全部彼氏持ちだけど、、、ってしつこい!良いのよ!


で、身体強化で身体に魔力を纏わせて、、、でえええい!


お~遠くまでいったなあ。

後はこの辺りに、引っ掛けとくっと、たまに引っ張れば分かるでしょう。





あ~のどかや~。みんな楽しそう。大物来ないかな。竿で釣り上げるのは小アジばっかり。面倒くさい。手に魔力を込める。頭をサバ折り。手で指突っ込んで手で開く。で皮を剥いで骨とってと。水魔法で洗って。醤油を付けて。

ん。美味しい。早く来ないかなあ大物。


ん?なんか私を見てたと思ったらみんな真似し始めた。え?ナイフより楽?身体強化と水魔法だけだからこっちの方が楽と。えっと掃除と浄化もした方が良いですよ?虫の件もあるから。掃除魔法の時にそのウネウネをイメージして。


は~釣れないかな~。薪が動いた!とっとっと、待てやコラ!よっしゃ。

異世界パワー舐めんな!身体強化舐めんな!

おうおう、良い引きだ。はっはっは~無駄な抵抗はやめるのだ~。

良いではないか~良いではないか~。


っシャオラ!デカイ!コレは捌きがいがある!

「主釣ったぞおおおおおお!」

コイツを一夜干しに、、、

暴れるんじゃねえ!さっさと締めよう。クッ!ナイフが通らない。お!ミネーヴァさんナイス!そうそう。首んとこね。あ、痙攣してる。今のうちに。、、、腹も通らない!

剣貸して。てい!腹を切って内臓を引きずり出して。もう良い。このまま剣で捌いてやる!

なんか内臓を漁師達が持っていった。腹下すなよ~。


長い格闘だった。はっはっは~。私は勝った!でもこれ一夜干しにして美味しいのかしら?取り敢えず柵取りしてみよう。で、ちょっと切って醤油っと。

マグロ?カツオ?

ん?んんんん?

皆に勧めてみる。美味しい。それは良いけど。これ干したら美味しくなると思う?駄目っぽい?コレ系はあまり向かない?

漁師さんが教えてくれたと。





あかん。どないしょ。どうしようも無いから今晩皆でお刺身で楽しむのは決定として。あ~腹の部分トロや~。ラッキー。じゃなくてお土産どうしよう。


焼いて持ってく?マグロ、カツオ。

、、、ツナか。ツナフレーク!この領植物油がある。あとは何か。卵、酢、油。揃ってんじゃん!マヨネーズ!ツナマヨおにぎり!。

あ、でも好みも。



え?最近口が悪くなったって?しょうが無いじゃん。この領の当主。超過激派閥の一員だよ?領民全員構成員で鉄砲玉みたいな集団よ?朱に交われば赤ってね。





結果。大物はその後釣れませんでした。彼氏スマン!ツナで許しておくれ。

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