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43.帰りたくない

いいねの方

あっちがダメだった場合のこっちです。

もしよければ面白い方を教えてくだい

帰りたくありません


え?お前は誰かと?


あまり大声では言いたくないのですが。


王妃と呼ばれています。


この領地では愛称でアンと。


え?それでは沢山いるのではと?


ええ、ええ、沢山いるみたいですね。








まずこの領地?の視察に付き合ったので。


まさか呼ばれて来てみて驚愕です。


夫の手料理!


部屋は狭い。みすぼらしい!




ほだされたわけではございません。


たしかに夫の手料理には感動いたしました。


王宮?比べるまでもなく至高のものでしたわ!



は?夫の味を馬鹿になさるのですか!


井戸で話をしていた相手に言葉を飲み込む。バレてはいけない。


「夫のご機嫌取りの朝食で程度で誤魔化されちゃいけない。あたい達はその上をいって胃袋掴んで離れなくさせて旦那を従わせるのさ!」




、、、カッコイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!


ゴ、ゴホンまさしくその通り。で先生どうすれば!!!!!!



「お、おう、のりの良い若奥さんだな。初めて見るな。まあいい。」


ほうほう、へえ。え?本当に?この領では合法と。


こ、今晩?い、いえ。そのちょっと用事が。一週間は時間が、、、

かかるかもと。


え?大胆に行ったれ?私達は仲間だ?旦那が抵抗するなら私達がいる。


直ぐに呼べ?なに、バーナの仲間じゃないか、、、って。





いえ、何でもありません。


血と名をこの地に賭けました。


騙されたとは思っておりません。


王族はおろか、実家の権力も使えません。使えるのは個人としての名前だけ。






「王妃って側妃と代われないんですかねえ。」


沈黙をもって答える主人。いえダメ亭主。


「王妃って!」


「聞こえている!すまん!こうなることは理解していた!でもココに君を、妻で伴侶である君を連れてきたかったんだ!」


ムカつく!私の作った朝食を最初は美味しそうに食べていたくせに。獣人がこの領に来る前によくやっていたという土下座の姿勢。


そんな事で騙されるものですか!



「私は帰りませんからね。隠居先、別荘、いえ。保養地の監修のお仕事がございます!」


いい理由を教えていただけました。あのエマという方、なかなか頼りになります。


ほら、夫が絶望した顔をしています。ええっと、たしか。



「まもなく派閥会議がはじまります。家はまだ後数ヶ月はかかります。ここの家の事は私めにお任せください。慣れてはおりませんが。仲間が助けてくれると声をかけてくれております!!なのでご心配なく領主様を守ってください!」




うん。領主様って言っちゃった。エマ!あなたがそう言うから。え?言い間違えたのは私?

、、、確かにそうねごめんなさい。


旦那がいなくて私。大丈夫かしら。


、、、帰れは酷くないかって?


平気よ視察で。夫がいない時飲み屋ハシゴして気を紛らわせたわ!


ここの領民みんな親切ね!



え?かなり狙われていた?お金?全部おごってくれたわね。


ええ、皆が私の美貌を褒めてくれたわ!



帰り?なんか怖い顔した人達がいきなり酒場に入って来て親切な方達に耳打ちしてたわね。そのあと、その強面がこの家まで案内してくれましたわね。


怖い顔の割には親切。、、、え?アレが件の警備兵?はあ、、、。


顔の割には領の、いえ、仕事には忠、、、?ロイに忠実。と。







んんん。以外と庶民も良いものね。っていうか平民生活って金さえあれば最強じゃないかしら。


あら、奥様先日はどうも!干物美味しかったわ!。え?うちの亭主?相変わらずどっかの女追いかけ回して、

え、えっと。いえ大丈夫ですわ。婦人会に集まられなくても私一人で。


男ってのは乱暴な者。ロイ様とは違うんだ?押し殺さずに任せろって?



、、、いえいえいえ。旦那の一人や二人この拳一つで黙らせてみせるわ!!



あっぶなあ!私の味方って意味では心強いけどヒヤヒヤするわ。


あの、数の暴力なら勝てるから安心してって慰められる感じ。


すっごく安心するけど王妃として考えたら王様私刑にする宣言なんどけど。



彼女たちは私に何が遭っても守ってくれるわ。私アンの仲間だもの。友達だもの。なら、私も彼女たちを守らねば!彼女たちは仲間!友達!










「この間、旦那(仮)が買った家があまりに高すぎて手放す羽目になったんですよ。」


まあ、なんてこと!アイシャ様!それは抗議すべきですわ!


「い、いえ。幸い夫の父が倍額で購入されて事なきをえたのですが。」


倍額!!!!でもなんか悲しそうですわね。


「夫(仮)はニコニコとしておりましたが。あとで着替え部屋で売りたくなかったと何かに八つ当たりしておりました。」


売りたくなければ売らなければよろしいのに。


「第一都市の一等地に王都以上の浴槽と最新式のトイレ。自分のしかけた事?とはいえよくよく考えたら安すぎたと。別の家を用意すべきだったと同僚の方と我が家に来ても最近頻繁に酒を煽って慰めあっております。」


あの町の一等地に風呂付き最新式のトイレ付き豪邸!!!!



「夫の話では大金貨200枚、いえ3.000.000.000円でお売りになられたと。」


あの第一都市の一等地に風呂付きの屋敷が30億円程度で買えたのですか!


そんな馬鹿な!最近第一都市巡り、トレンド情報通の私を舐めないでいただきたい!


一等地と言えば土地だけで風呂付きの屋敷規模の土地を抑えるなら20億円!


それに付随する屋敷で5億円。風呂を引き込む工事、もし例のトイレを入れるなら20億円。そこに庭とか作れば更に5億円!えええっと。50億円は最低かかると聞いております!


「夫(仮)達は、仕事の為、国の為、派閥の為、そして最後は私との生活が、その、大事だから。手放さざる負えなかったと。」


え?仕事で20億円損しろと?あなたの上司何考えてるんですの!一等地の屋敷に風呂に最新式のトイレですよ!50億円をいくら親だからって30億円で手放すなんて何事ですの!!!


え?はあ、レート。まさか親が気付くとは。気付かれなければウハウハだった。

当時のレートではもっと安かった。え!!!!!10億で買えたんですの?


それを仕事だと、親の隠居先として。うわあああ、っって現金入るならよろしかったのでは?


予定では五倍で売れたはず?まさか円で購入されるとは?


、、、例のアレですわね。うーん。凄まじく同情したいけど。自分達で張り巡らせた罠を親が突破してきて。文句が言いたくても正攻法だから文句が言えない。こんなところでしょうか?


ええ、あなた方の親御様。よくアレ気付きましたわね?


優秀な参謀が味方してくれた?私達にとっては敵ですが立ち位置的には味方なので不満です?不安でなくて不満?ヤレないからと。


、、、何をやるのかは今度に致しましょう。

そう言えば最近生クリームの販売が始まりました。


な、なんですの?


私達お友達ですよね?なかまですよね?








ともだちはさいごまではなしをきくのがおくさまかいぎのおきて?



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