表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/150

42.隠居

いいね。

ありがとうございます。

なのでこんな話はいかかでしょうか?

ああ、私だ私。


ええ?誰かって?


アルさんだよ。

え?わからない?一応この国の国王やってるんだけど。








え?宰相辞める?


驚愕だった。だまって渡された計画書。後から入ってくる派閥の者達。


先導者は少年!!!噂のランナートかと思えば弟のロイナート。


天才の弟も天才なわけね。





試してみたくなるじゃない?


ちょっと愚痴を色々こぼしてみたのよ。

でも派閥はそれは普通と最初は納得しなかった訳さ。


でも、確かにと納得した一件が有ったらしい。


もう既に屋敷を取り囲みその領地に攻め入らんと兵を動かした様だ。


慌てふためき弁明に来るそのクソ貴族!


キモチイイイイイイイイ!!!!!


面倒な連中のくだらない案件全て愚痴ってみた。


納得してくれた物は全部威嚇してくれた。王様勅命でなくとも王の言葉だぞって!


うん。コレが後ろ盾。王妃達が実家を優先しようとするの分かるわ。

家の力が強いってこういう事ね。







すごい、ただただすごい。コレが力。広大な放牧地。巨大な石の橋。


後に理解した水道橋という技術。


水洗トイレ。でかい風呂。


凄すぎる。これが私の後ろ盾!後ろ盾の最先端!


侯爵が言っていた。ランナート殿の裏技。コレは絶対行使する!


ハッハッハ!これは痛快。仲間とはこれほど心強いものなのか!みたか、私はこんなに美味かったのに。吹き出しておった!


すまぬ。女性、申し訳ないがこれ以外にも街が有るのだな?領都含めその全てに風呂付きの屋敷を買うといくらになる?大金貨5500枚と。うむ、円なら?


おおっと、美しい顔が歪んだ。ほうほう、大金貨で1100枚と。面白い絡繰じゃのう。いやいや、お主も見ておったろう?儂は名前と血に誓ってこの地と仲間を守ってみせるわ。


ただ、中身を知らんとのう。どう守るか件の派閥会議に同席するにあたって不安にもなろう?見栄?違う。この領の役に立つための方策じゃ!


国?馬鹿を言うな。国の歯車の一つの儂が。儂を守ってくれる土地を守ろうとするのはおかしいか?国より大事にしようとするのはおかしいか?


直ぐに納得するでない!少しは疑え!そんな事でこの領を守れるか!


理論中身が間違いない。脳内検証結果でも信用に値すると。


あれだけの言葉で解ったのか?



お主すごいな。え?ロイ様と比べるまでもなくわかりやすい?


まじでここの領主どうなってんの?








いい仕事するなあ彼女。ロイ殿の祖母と調べは付いているが。


まさか、ロイ殿の別荘の一つを売ってくれるとはな。


え?良いの?私が頼めばこの程度なら肯くと。領都は土地代が高騰して普通には手に入らない?ロイ様は複数軒色々初めから所有していると。


他の街にはそれなりの風呂付きの屋敷をお買い頂けるとの事でロイ様は私より説得しますので。新築全軒この家合わせて大金貨1000枚?


本当に良いの?いや、たしかに狭いが。なんだろう安心する。



新築物件のおまけと聞いたら風呂付きと考えるとこの家あまりにも安すぎないか?


談話室、応接室、食堂、家事場、トイレ、風呂、個室が寝室含めて3つ。外には植物の囲いと庭、小さな畑に例のポンプ付き井戸。


これが無料?


ロイ様がこの家を利用して平民に紛れて視察しようとしましたが何故かすぐバレるのでココ数年全く使っていないと。


返さないよ?絶対返さないからな!










いやあ、まさかあの海を既に開放したとはのう。緑茶を自分で入れて飲む。


なんだろう。この縁側という所で日を浴びながら飲むのはほっこりする。


何でも紅茶とは違い。発酵?させないで乾燥した生茶というのだそうだ。



領民に紛れる生活も良い。露天販売の店ですら王宮の食事を越えている。しかし自分で米を炊けるようになったのに精米を持ち出せぬとは。秘匿技術よりもあの血と名をつかった己の宣誓。


尊い血の連中の習性をより深く理解しておる。



どっこらせと今晩の飯の準備を始める。やってみるとコレが楽しい。今日はいつものご飯、野菜の味噌汁。漬物。そして魚の一夜干し!


肉ではなくて魚!沖のシーサーペント全て狩ってしまったと落胆したロイ殿には悪いが。領は漁業が出来て大賑わいじゃった。


うむうむ、、、良い頃合いじゃ。


むん!ここで醤油を一回し!


醤油?味噌も普通に腐り屋というところで売っておった。


匂い?アンデットモンスターに比べれば無臭ではないかの?



くうぅぅぅぅ!!!!!美味い!


米酒最高!ああ、心安らぐ。囲まれた緑。静かな環境。


、、、女欲しいな。王妃来てくれんかな。あのこは見栄ばかりがなあ。


いやロイ殿に協力してもらって脅せば、、、


というか来た途端にコロッといくかもなあ。


側室の誰でもいけそうな。




王宮に比べて飯は美味いわ、臭くも無ければ汚くもない。


ちょっと教えただけで慣れそうだ。いや自主的に慣れそうだ。


彼女たちの口癖がいつも


私達がどんな思いで我慢して生活しているとお思いですの!


だからなあ。


王宮生活、、、キッツイもんなあ。


本当にココは落ち着くな。








出来れば王妃や側室の后達とココに滞在したいものだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ