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35.魔力とは

魔法とは、魔力を使った物質変換。


この異世界では誰もが持つ体内にある魔力を用いて色々な作用を発現する。


何も無い空間から現象を起す。


おっさん曰く。そんなのは不可能。本来であれば。






幼少の頃。おっさんとロイの戦いは熾烈を極めた。


何も無い空間では真空状態と言って何かを発現させることは不可能!



だって火がおきるじゃん!現実にほら!



マジか!どんな原理なんだ?魔力は酸素?いや魔力は体内でも動かせるしな。



感情と知識が入り乱れ。疑問と議論が行われる。脳内会議だ。


そもそも5歳で転生知識感情が復活する前にロイは魔法を発動させている。


そしておっさんの化学知識。中途半端でしかないが確かに現象は確認出来る。





桶を逆さまにするそれかぶる。風呂入る。種火。

気絶する。エマに救出される事多数。




二酸化炭素。確認。種火は消えるが魔法の火は消えない。

魔力って魔法って何さ!


植物確認。光合成。せやな。空気中には酸素、水素、二酸化炭素。

うん、で二酸化炭素は火を消す。

酸素は火を激しく燃えさせ。水素は一気に結合し爆発すると。




理科の実験だね。そうその知識。という訳で空気中の気体を意識して操作出来るかの実験。


だが問題が一つ。魔法の火は二酸化炭素では消えなかったという結果が存在したのだ。


どんな原理なんだよ!物理法則捻じ曲げるな!おっさんの混乱が一番激しかった現象だ。


結局。薪などについた火は消せるんじゃね?っというロイの考えですぐに検証出来たのだが。







おっさん結論、魔力はこの世界に存在する全ての源であり、全ての物質になりえる。


だってそうとしか考えられない。二酸化炭素で消えない?


それって火が常に酸素を供給されているってことじゃん。って事らしい。





二人の議論は白熱する。だが無から有はありえないから、魔力がそれの媒体となって現象を起こしているんだ。


では何故金属は作れない?植物は?それこそ生物は?





まさに研究者。あれこれ試す。石は燃えるのか溶けるのか?


魔力の働きかけにどう答えるのか?




金属、熱持つ。燃えないが燃える表面だけ。銅貨なんか溶けた。


魔力視、魔力の動きを目で見れる。金属は魔力を保有していない。


植物にはかすかに有る。




植物の魔力に自分の魔力で作用させてみる。、、、弾け飛んだ。


ゆっくり少しずつ送り込んでみる。若干大きくなって、、、弾ける。




成長限界だなたぶん。無理矢理体内組織を活性化されて耐えきれずにボンっだ。



おっさんの見識になるほどと頷くロイ。はたから見るとウンウンしてるだけ。滑稽な姿だった。




では生物はどうか?魔力を流し込み限界を超えると?


手頃な生物いないかな?




お?この世界のウサギは角生えてんだな。あれにどうよ?



いいね。ついでにこの距離からでもいけるか試してみよう。



魔力を多めに練り込んで、これ指向性何も持たせちゃダメなんだよね?



そうそう、それでこうただの魔力玉にしてそう。



ちっ。感づいて避けやがるな。もう一回。今度は早くただ魔力玉を当てるだけ!





結果。部分的に魔力が保有量を超えると生物の一部が爆発します。



、、、いっぱいってことは圧縮が反発してって事か。








ロイ結論、生物の根幹足り得るものでは無いだろうか?



だがそれでは気体に作用出来る意味が解らない。



おっさんの記憶にある気?気功みたいなやつ。もしかしてあんな感じじゃ?



それだ!だから意識的に操作が必要。習熟度が必要なんだ。



それにしても魔力って面白いよね。



ああ、色々試したくて仕方がない。





ウサギのスプラッタ光景を見てもなんとも思わない頭の、精神がおかしい幼児。


普通吐くと思うんだがそれよりも疑問、検証結果、新たなる疑問が次々と湧き出てきて疑問の前ではスプラッタなどどうでも良いようだ。



帰宅してみると血まみれのロイを見て使用人が騒ぎだした。


エマが平然と魔物の返り血だと言って騒ぎは収まったが。



年中この調子だ。次々と地球の知識、記憶とこの世界の現象をすり合わせる。


まったく同じ部分もあれば、魔力のせいで法則がねじ曲がってしまっている部分も多々ある。



その最たるものがダンジョンだ。







それはバーナ領、魔の森最奥地?中心部で発見された。


冒険者の手によって。


この世界にはダンジョンがある。書物で調べた時にもっともおっさんにとって意味が解らない現象。


魔力溜まり。地下や山、何らかの古い施設に魔力が集まり。


異次元空間のような世界に変わる。




そうおっさんにとっては異次元なのだ。




ダンジョンの特徴。生物、魔物は存在する。魔物が討伐されると死体は消え。


素材、魔石、幸運で有れば宝箱が残される。


それは国に取っても領、貴族にとっても莫大な資産となり得る。


やってくれたよ冒険者。ロイ達にとって最大の興味を引く者を見つけ出したのだ。




領民冒険者最高の階級ミスリル。なんでいんの?


彼曰く。未開地には興味有った。取り敢えず来てみた。


領民に簡単に成れるっていうから。それも良いかとなってみたら。




うん、例のあれでこの領から出れなくなったと。


出たくても出れないじゃなくて出たくなくてしがみついてるんだ?




遠征依頼?超お断り!!!


満足気に肯いている。




で?領主様の為に何か出来ないかとギルド長に相談したら魔の森の調査でもしてみるか?ってなって。


で?間引き次いでに肉と。他の冒険者やら人足引き連れていけるとこまで行こうぜと。魔力の濃い方へ濃い方へと。二週間かけて到達したと。








うん。褒美を与える!え?これから焼き肉パーティーだから酒が欲しいって?



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