34.氷魔法
氷魔法。
現状氷魔法を実現できた者はいない。
理由はいずれとも解らない。
魔力が足りない。呪文が合わない。刻印が間違っている。
いずれにせよ氷魔法は現状実現不可能である。
こういうのを求めていた。そうだ。おっさんたまには良い本選ぶな!
いつも女がどうの。露出が、年齢が、このシワでは歳が違うとか。
そうだよ!なんで魔法書関連探しているのに官能なのさ!
すまんって。いや。おもしろかったけど。
いつも魔法書と官能小説誤魔化すために他にも色々買い付けて。
質問されたらマズイからって全部頭の中に叩き込んでいるのに!
え、そんな素直に謝れるとなんかこう、男色には悪い事をした?
ふーん。おっさん喧嘩売ってんね。
間違えた。エマさんていう熟女巨乳好きだったなって。おい!
いや、殺すわ。マジ殺すわ。本気で殺意芽生えた。
ん?謝ると。孝行大事。ばあちゃんは親より先、、、
、、、
、、、なあ。ばあちゃんて。そんな早く逝くん?
待て待てって。言ったのおっさんやん。
あのババアは異様に若い?
ババアはまずいって。
だから親と同じ位。
親ってどのくらい?
朝晩寝るとして、寝る起きるを360回を20~30位じゃね?って
2☓3、2☓6???少なくない?そんなのあっという間じゃん!
おっさんが暗い話は止めよう。人間がどうたら。
明るい話の方をしている方が服が?
服なんて寄ってきても大きさ合わなきゃ着れないんだが。
違う福?福って服だろうが?違う福?そりゃあ服に違いはあるさ。
ああ、もう意味わからん!
イメージ送るのやめてくれ。ん?この薄い服着た。網網の足の服を履いた獣人が福だと?
ん?間違い?こっち?、、、ただの豚のおっさんが槌持ちじゃねえか!
さっきの獣人のがまだマシだわ!
罰当たりめ?知るかクソおっさん!
ここは岩山。領民が鉱石を求めて。
すまん。俺が鉱石があればなんて言うから。
本当の本当に誰もいないんだな?
なんかおっさ、、、俺の感が人がいたら確実に死ぬって思われるんだが。
大丈夫?街にも鉱山労働者にも一月前から周知している?
もし人がいたとしても、ロイ様の予想を証明する為にって、おい!
ストーーーーープ! 確認しろ。
不思議そうな顔するな!坑道内を確認しろと言っている!
いや、マジ最後に死体あったとか怖すぎだわ。
まず、焚き火?んで、にさんかたんそ?例の火を近づけても燃えない気体のはなしな?を作り出す。
ファイヤーボールを穴の中に撃ちまくれと!
、、、あぶねえ。人身御供おことわり!
なんで納得いかないって顔してんだよ!
もしかしたら死ぬかもしれないんだよ!
死ねたらロイ様の実験の証明に成れる?
この世でそれほど名誉なことはないだろう?
おい、もう一回探索!。人を見つけて引きずり出したやつ!
俺が直々に褒美を与える。
この穴の中にいる者は殉職者じゃない。領主に逆らううつけだ!
わあああああああ。
三人さらに見つかった。
うん正直いないと思った。おっさんの感すげえな。
我らは証明さえされれば本望って。
は~い。領主の言葉に従いましょうねえ。
聞けやコラ!
はーいそこ、せっかく役立てたのにとか言わない。
おっさん。そこで確かにとか言うのやめてくれるかな?
マジで冷や汗かいたんだけど。
ここのは知らないが、向こうの科学?技術や医療技術は人体実験無くして進歩はありえなかった?
昔は名乗り出た女性を聖女と言い。崇めていたのがいつの間にか?直接人を救う人間を聖女と、、、?
難しい、興味ない話がわかるかーーーーーー!!!!
おっさん。おれ興味ない話は知らんって昔からいうてるよね?
それですら忘れないから一応って、、、なんやねん!
それってただの喧嘩売ってるだけや~~~~~ん!
なんで坑道調べるのに時間かかるんだよ!
領令で立ち入り禁止だろ?
なんで違反者が誇らしげなんだ!
お前は良くやったと慰めるな!しかも衛兵!
頭の中でイメージするのは燃え盛る炎。
貪欲に次々と薪を求める。
うん出来た。
俺の前に浮かび上がるファイヤーボール。
火の玉でなくて炎の弾な?
普通は火の、、、知らんわ。
取り敢えず百発ほど奥から手前に向けて微調整しながら坑道に叩き込む。
で、手に持った松明を近づけると、、、消えろ、消えろ!
自然に消えなきゃ意味ないんだけどねーってうるさいおっさん!
うん消えた。一応!もう一度松明つけて確認したからね!
さて。おっさん曰くこの坑道内には人が呼吸できない二酸化炭素で満たれているらしい。
坑道の奥から空気を純粋な魔力の膜で覆うように集めてくる。
イメージ的には坑道内はデコボコしているから円柱?シーサーペントの胴体みたいなイメージの膜だ。
んで集めてきて手前で一立方メートル四方程度にまで魔力で圧縮。
魔力視で見てもちゃんと覆われているんだが何の変化も無いぞ?
ん?ちがうな水みたいなのが出来ている。
これってみずまほうや~。
違う?そこからもっと?
ふむこうか?、、、圧縮!!!手元で拳程度まで圧縮してみた。
魔力膜の中で何かが弾けた感覚。白い個体が出来上がった。
ほう、コレが氷か。
正直これキツイわ。めっちゃ体内魔力もっていかれる。
たしか空気が圧縮されると広がろうとする反発力が。
うんこれその辺で開放したら危険だわ。
さてさて、、、キッツイ。どこか無いか?どこか無いか?
人がいない、、、ええい、うっとおしい俺を囲むな。
森、そうだ森に向かって。人払いしながら、、、
木に向かって魔力膜を移動させ。押し付けながら解き放つ。
うん。すごい音。木が折れた。
人はコレを真空波切りというって何言ってんだおっさん。
足元に小さな白い塊が転がる。さっきの氷やね。
何だろう。煙を放っている。
それ!それがドライアイスって触るな!
はあ?これ作れって言ってみたり触るなって言ってみたり!たかが氷だろ?
そうじゃない!。それを素手で触ると火傷するんだ!
はあ?氷触ると火傷すんのかよ?
そうじゃない?いやそうだが?ってどっちやねん!
、、、なるほど。凍傷ね。でコレ氷じゃないじゃん。
で?はあはあなるほど、この実験でドライアイスが確認されたから。
さっきの液状まで持っていって。圧力を高めながら一方向にふむふむ。
坑道前に戻って松明を近づける。うん消えない。
空気がさっきので入替えられたから当然と。誰も入っていないね?
目を逸らすな。一人、、、すぐ連れてこい。
君、領主命令逆らったから牢屋行きね。うん3日。食事は例の未加工粥。
ハッハッハ。三度目だからな。
おい他の連中本望ですって顔で突っ込もうとするな!
まったく。再度炎弾を百発。松明近づける~。消える~。
んでさっきの膜魔法でこうグイっとね。
今度は腕の太さくらいの円柱状に。固形になっていないね。よし。
この液状状態で森に向うと。
、、、円柱に穴をあける。
本当に針穴程度を意識して、同時に圧力を一気に高める!
すげえ!粉末状の白い氷が森に吹き付けられてる!
ドライアイスだけどなって。違うんコレ?
アブソリュートゼロと名付けようってなにそれ?
絶対零度?意味わからんが。
すげえな。草木が凍ってる。
うは、パリパリだ。
なんか周りが静まり返ってるが。
まあ良い。氷魔法完成だ。後は手元で出来るように修練すれば良い。
ん?なんだおっさん。氷じゃない?凍るじゃん。
ドライアイスは氷ではありません。




