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144.勘違い

第一都市代官府領主館

領主館と言っても間違いではないらしい。


領主とは領を治める主の意味。責任者。

第一都市の最終統治者はロイ様だが、統治責任者としてヴィル様が任命されている。


代官府であるが代官ではない。領主同様の完全統治の権限を与えるとなっているそうだ。ただし最後の責任だけは統括?領主としてロイ様が責を負うと明言している。国の責任者が王様で地方の責任者がロイ様でその土地を治める責任者がヴィル様となる。







ここでこの国における貴族階級の見分け方がなんとなくわかった。貴族領主の治める地域一帯の大きさが貴族階級、勢力、収益力や軍事力や貢献度に歴史などが階級に連なると思っていたのだが違ったみたいだ。


最近変わったらしいのは聞いたのだが現在の貴族階級の特徴。法衣貴族は王国府の全体の仕事責任による階級。当然王家直轄領の統治も含まれるが所詮公務員みたいなもの。領地持ち貴族よりは立場が下。というか逆らえないのではないかという形で胃痛持ち。力の弱い官僚みたいなイメージだ。領地持ち貴族との折衝失敗で責を問われる危険な地位。


領地持ち貴族。当然領地が大きい方が権力が強い。


が、たぶん通常のイメージと違う。大きい領地持ちの貴族が更に貴族を内部に抱えている場合が多い。要は地方を治める総統括貴族がいてその下にその配下という都市を治める貴族がいるというものだ。


男爵=男爵。と判断してしまいそうでそれは間違い。歴史や実績が違うと実力や影響力が左右される。そう考えを正そうと賢いオーディエンス諸君なら当然考えるだろう。


実は男爵=男爵という考えはあながち間違いでもない。納めている人口範囲、収益、動員出来る武力が同じ位なのだそうだ。だって単独の男爵同士の喧嘩ならほぼ引き分けに終わってしまうのだ。


だがオーディエンス諸君の考えも正しい。


何故なら侯爵配下で同じ男爵が治める都市、地方を当主として単独で治める男爵であった場合を比べてみたとする。


配下貴族の領主は所詮借用地だから人口、収益、武力が同じという事でも単独の方が王様直下の貴族だから権力は上に見えそうと思われがちだが実際には逆だ。


肝心なのがその後ろ。上に何かが控えている場合。後ろ盾次第で立ち位置が逆転してしまう。

だって王様が男爵如きの言い分を直に聞くか?聞いてはくれるだろうが例えば侯爵位の人が自分が抱えている男爵がって言われたらどう反応すると思う?


そういう事だ。


だからオーディエンス諸君の影響力という考えは間違いでもないのだ。


ヴィル様はその後ろ盾ありきの領主様みたいな貴族だ。後ろ盾がロイ様というえげつない貴族がいるというのが下手な貴族より立場が上というのが実態だ。



まあ、対抗する代替の方法として昔から存在するのが寄り親寄り子という制度だ。先述の説明の劣化版の繋がりではあるが、まあ、なんだ。無いよりは有用という感じに俺は考えられるレベルの繋がりだ。結局最大の寄り親の立ち位置次第って事だろ?


統治範囲、責任範囲、動かせる武力、経済力、経済圏、総合影響力が権力、爵位という見方だな。たぶんだけど。



大体細分化して貴族階級を並べたら


大公(王様の兄弟親類のなんかとかお飾り。会社でいう顧問とか?)


公爵(当代王様の親族親戚かな?お飾りで会社でいう名だけ役員)


侯爵(安定歴代貴族で大貴族の穏健派で保守派が多い。名実共に役員、副社長?)


辺境伯(超武闘派で国境警備で脳筋貴族。会社でいう役員で革新派?専務?)


伯爵(歴代貴族年月経てりゃここまでイケるはず。役員というか常務とか?)


子爵(中間管理職かつ歴代っぽい貴族。部長?)


男爵(名誉貴族が多いが領地持ちの本物の貴族もいる。課長?)


準男爵(領地持ち貴族なれよお前!って人が多い。新参貴族が多いんじゃね?サラリーマンでいう係長みたいな?)


騎士爵と魔導爵と学士爵で=士爵(領地持ち貴族なれよ?なる気有るんだよなあ!って感じで国から脅され気味の方々。主任みたいな?)だ。


で名誉が付いたらそこから一個下みたいな。

一概には言えないけどザックリと自分で王国法写本した感じだと、そういう雰囲気だ。



士爵は一番なりやすいらしい。実績次第。必須実務経験で後に試験を行い認められれば士爵=二代では有るが貴族として扱われ俸給も支給される。ただし俸給は実績により変動。もしくは勤め先の貴族次第。


士爵は平民からでも慣れる。難易度で言えば、、、ああ。すまん。難易度なんて言ったが日本人からしたらそれどうやってなんのってパターンだった。一番わかり易いのが学士爵。官僚。OK?


イマイチ難易度わからんって?だってほかの魔導士爵は魔法やら魔術で戦場で功績を納めたものとかやで?自信ある?


ああ、そう騎士爵な。これがいやらしい。


パターンがいろいろ有る。金と実績と血統。すまん、書き方間違えた。実績or(金と血統)コネだ。


実績は当然戦績とか兵役の期間とか昇給試験みたいな。コネはなあ。一言では言い表せない。例え?そうだなあ条件が血統。繋がりあったらあの血族の連中雇うと役立つかもね。が前提で。金払って貴族として召し抱えて立場を保証してリターンが有れば任命され晴れて騎士爵って言ったら難易度想像付く?


想像できん?OK今からどこでも良いから大手企業の社長室を強襲だ!幹部にしてくれなきゃ腹を切るって立てこもって見ろ!その後は選んだ企業次第だ!。それを豪傑とかなんかの可能性有り!ととるか不法者と捉えるかは企業次第!何事もやってみなければ分らない!


え?立てこもり?俺はせんよ?そんな行動イカれてるしイカして無いやろ?









「だそうだ。良かったな。1億で間違いないそうだ。私も保証しよう。」


連れてきた不動産屋が退出した後、土地建物価値1億で保証された。ヴィル様に。


フェイ様奥様の助言?通りに不動産屋に行って土地評価額を9000万で査定書類貰って、ヴィル様に保証の確認の書状を送って速攻で呼び出された代官府。しかもサバート様付。不動産屋堂々と土地評価額9000万と宣う。


ヴィル様が土地建物評価額を言えと言うと渋々1億と答える。ワイそこで戦慄した。ワイが騙されるところだったという事ではなく。苦々しげにこの不動産屋が貴族様に答えたからだ。


コイツ貴族怖くないのかよ!先にも話した通りこの国は貴族社会でしかもヴィル様は後ろ盾にロイ様が控えてるんだぞ?貴族社会でも影響力強いんだぞ?あれほどグダグダと貴族社会である事、その立ち位置をオーディエンス諸君に偉そうにのたまってしまうほどのお方やぞ?


苦々しげな不動産屋とは別にヴィル様は手を振って不動産屋に退室を促した。


不動産屋が退室したところで二人が大きくため息を吐いてヴィル様の一言の冒頭に戻る。

「すまんな。信者のちょっとおかしい部類の連中らしかったんだ。彼奴はロイ様への献金額がちょっと異常だからな。疑わしくてな。」


ん?んん?サバート様の謝罪に冷や汗が流れる。アレアレ?なんかイメージと違うお?


「フェイの報告通りだな。その気がなくても変な連中を引当て妙な方向へ突き進む。まさか私の所に突っ込んで来るとは。サバート助かった。」


ヴィル様が苦笑いしながら眉間を揉む。眉間揉むの流行ってんの?いやそうじゃねえ。どういう事?


なんか聞いてたイメージと違う気がする。ロイ様の為にならない人間排除のヴィル様で邪魔者即排除のサバート様ってイメージだったんだかなんか様子が違う。


「まあ、その、そうだな。書状に印を押そう。間違いなく1億だ。」


メグミさんが1億価値の有る物件を輸送費抜きで押し付けて?くれた。うん信頼できるというか女神様や。ワイの同郷云々以前にやっぱいい人や。でもそうやないねん。そこじゃなくて彼等の言葉はなんか気になる言葉やねん。


「彼はね。多分僕の思想理念に惹かれた人だとは思うんだけど。普通の不動産屋だとは思うんだけど。なんかおかしいんだ。他に比べて献金額が多いんだ。目立つほどにね。売上が大きいだけならなんかしてるんじゃないかと調べる理由になるんだけどね。純利益に対する献金額が異常なんだ。昔の貴族優先社会なら物凄く優遇される商人なんだけど。だからといって何かを上申してくるわけでもないから尻尾も掴めない。故に例の派閥の可能性が高いと思われてね。」


献金額も大きく特に私利私欲に走っているわけでもない故に罪にも問いにくい。ただのサバート様の派閥の一員なら制御が効く。がそういうわけでもない。という事は例の超過激派の可能性有りと。


そしてその連中はどうやっているのか情報が直ぐに流れる。

超過激派の法を超えてやりすぎた(やから)の首を刈った(サバート様極秘の独断)の次の日には情報が流れている。速攻でこのラインはダメみたいなレベルが流布されたらしい。


そしてギリギリラインを継続してくると。理由は分からんが死人に口なしが通用しない連中のようだと。殉教が正義の行いという脅威の教団ではないかとのこと。



普通の不動産のおっさんにしか見えんかった。


「しかし不動産買い取り価格で1億かメグミ殿の繋がりが恐ろしいな。」


ん?んん?ああそうか。評価額と売値は違うんだ!ってそうやない。あの不動産屋やべえんじゃねえの!?


「ですな。簡単に手放したところを鑑みると輸送費建物込みで1億切っていたのだろう。転がそうとしていたのか。それともロイ様経由か。それをサクッと動かす豪胆さ。本来なら奥方に最も相応しい。」


「特にロイ様の資産が動いた形跡はない。ミネーヴァ様もだ。王族然り。つまり単独と思われる。が、王女達の件もある。何も言わない方が良い。」


、、、勘弁してください。何ポロッと王女とか理解したくない単語出してくるんですかねえ!


そうじゃねえよ!なんか聞いてた雰囲気(フインキ)と二人のイメージが結びつかなさ過ぎてどうして良いか分からねえんだよ。どうなってんだよ!


冷血のヴィル様と血塗れのサバート様じゃねえのかよ!


「冷血と血塗れ、、、」


ヴィル様が驚いた表情をしている。あれ?やっぱおかしい。なんかイメージと違うんじゃねえの?


「ヴィル。彼はフェイ配下のキンの友人でキ○ガイ候補者ですよ?」


????????????


おかしい。なんか判断に迷う。サバート様。フェイ様の配下って領主様の安寧を守る穏健派ってやつじゃないんですかいのう?


ヴィル様とサバート様のお二人が顔を見合わせて困った顔をしている。


そこは正直に教えて欲しい。自分が属していると思われる派閥の世間の評価大事じゃん。


「一つ確認だ。フェイの派閥に完全に染まっているという訳ではないのだな?」


ヴィル様の唐突な質問。というかサバート様が刀に手をかけている。ってここで刀かよ!刀一線でワイの首斬りとばす気かい!


恐怖しかあらへん。とりあえず頷いておこう。


「し、信じよう。一応言っておく。フェイの派閥は間違いなく正しい。側近護衛としてアレ程の理念思想を守り行動する派閥は間違いなく正しく必要な派閥だ!これは絶対に覚えていてもらいたい!」


あれ?なんかイメージと違う。なんか焦っているように見える。


「ユウスケ。更に確認だ。付近にフェイがおらずお主が話し相手として職務を全うしている最中にだ。例えば街の視察中にだ。ロイ様付近半径10m以内に領民カード不所持者が入ったとしたらどう対応する?」


何言い出してんだこの人?狂信者の統括とも思えない反応じゃのう?そんなの決まっているじゃないか?


「手持ちの武器全てを使って切り倒します?」


訪れる沈黙。二人は見つめ合って決心したかのように頷きあう。


「行動を妨げるつもりはない!落ち着け!」

「我等決して敵に非ず!」

「違うサバート!コヤツラは味方を味方と思うておらん!ロイ様かそれ以外かかしか認識しておらん。誤殺も誤解を招いた方が悪いと認識しておる連中だ!刺激するな!」



、、、あるるぅぅぅぅううえうぇぇぇぇぇ??????


ワイを見る目が一瞬で爆弾魔を見る目になったで?







そうなの?思いたくない新事実。気にしたら負け。気になったら負けと思いつつも一応確認したい。


「ワイの実力がそんなに無いからそれしか手段なくて。ロイ様をお守りするならここの領民は全て同じ対応をするのが使命と教わったのですが。」


まず最初の段階からの確認だ。



「、、、間違いでは無い。間違いではないがそもそもそんな気概の連中などおらん。必ず状況確認や動きの確認有りきだ。いきなり切りかかったりなぞせん!」


お、おう。先手必勝って聞いたで?


「でも、狂信者なら」


「そういった方々は殉職を好みます!その身を盾にして散ることに最大の喜びを感じるといった精神の者達です!いきなりテリトリーに入ったからといって斬りかかるなどという行為まで発展はしません。」


愕然として、認めたくない。認めたくはないが。


「もしかして超過激派の連中もいきなり斬りかかったりしない?」


「当たり前です!彼等とてロイ様の信者。必ず裏を探りロイ様にとって有益か害となすものかの裏付けは取っています!」


超驚愕の事実ココに有りけり。


「フェイ様の派閥が穏健派と言われる最大の理由は?」


「敵対する全て斬り伏せればロイ様の安寧は守られる。敵がいなければ穏健でいるという前提だからではないでしょうか?」


ヤバイ泣きそう。敵が出る前に潰し終わってりゃそりゃ穏健だわ。


「、、、フェイは天才肌なのだ。辺境出身故の武闘派で脳筋行動と思われがちだが、彼は感でまず動くのだ。行動中に冷静に分析し後付で理由をこじつけしていると思われる面があるが論破できないほど理にかなっているのだ。故に間違った行動をしたことがない。感性による脳筋な天才なのだ。」


言っちゃった。言っちゃったよヴィル様!フェイ様が脳筋だって。ワイの様子で誤解が解けたらしい。サバート様も刀から手を離す。


「良いですか?むやみに切りかかってはいけません。まず誰何(すいか)をしてください。お前は誰だ何用だってね。そして警告です。近寄るな。その後に斬りかかってください。貴族として民を護る為にも大義名分が必要なのです。フェイの派閥関連者は関係無く斬り殺します。それこそ近寄っただけで大義名分得たりとばかりに。」


メッチャ勘違いしとったわ。


ヴィル様が一番穏健派。サバート様が下部の超過激派を調整する組織が正解。超過激派だって無闇矢鱈に襲撃まではしない。

でだ。前述にもあったようにフェイ様の派閥は言葉にすれば穏健派。その実、過激派、いや超過激派、なんて生易しいものじゃなかった。


ロイ様に近づく怪しいやつ=斬る。

弁明を一切聞かない。気付いたら殺ってる連中。警戒範囲10m。刺殺範囲5m突破後。つまり10~5mの接近でその者の生死が決まる。護衛派閥だから許されるという理不尽な理由。


確かに領民カード不所持者が不用意にロイ様に近づいたのを滅多に見たことないけどさあ。


確かにフェイ様にもそう教わって2.3度実行しているけどさあ。


ロイ様に何かあったら己自身を含め国が困る事になる。コレコレこういう理由だで納得して疑いもせずに実行していた自分も悪いとは思うけどさあ。


うん。常識間違えて教わってたわ。


サバート様が言ったように接近するだけで斬るって連中の方が怖えわ。ワイもやけど。


警告大事だよね。うん。ワイも相手にナイフ突き刺して息絶えるまで無我夢中で馬乗りになって突き刺しまくったけど!


そら警戒されるわ。ロイ様の為になるならって計画的な連中よりも。反射的にロイ様に仇なす者として疑ってきて、いきなり襲いかかる連中。


計画も思いも何も無い。ただの殺戮マシーンやん。ワイもやけど!


超過激派?理性が働いてるだけマシや!フェイ様の派閥は理由なんか不要!危険の可能性有りだけで斬り殺す連中って事や!


そこに新たなる意味不明な新人が所属しロイ様の話し相手という職業に就いた。喧々諤々だわ!要注意人物待ったなしやわ!


うわ~。派閥によってここまで情報と認識がちゃうねんな。まさかの互いが互いの派閥を超危険派閥と認識してるって事か?


いや、言い訳できん。コレは。フェイ様の派閥が一番やべえ。ワイもその一派とみなされているけど!


近づくだけで切り捨て御免ってどんな情勢やねん!王族が肩入れってどういう事やねん!言葉が通じない派閥ってどんだけやべえんだよ!ワイも()ったけど!




待て待てオーディエンス諸君。落ち着こう。領民カードさえ持ってれば無闇に斬らない派閥なんだよ。


で、ってアレ?確かあの時は対象が領民カードを所持していたんだ。でもなんか怪しいから誰何(すいか)してたんだ。そう!ちゃんと誰何すいかしたんだよ!ただ5m切ったから警告しながらナイフを突き立ててその時は自分も高揚していた。んで答えも聞かずに()ってしまったんだよなあ。


あん時は警備兵や衛兵にめっちゃ褒められた。ロイ様だけが気持ち悲しそうな顔をしてた気はしたんだが。でもSPってそういうことだよね?あれで兵達に認められたって感じもしたし。


「落ち着きなさい!良いですか?その精神でいてはいけません。それではロイ様とスレ違う行商人がいたらどうですか?スレ違えないでしょう?」


何言ってんだ?ロイ様に若干でも危害を加えられる可能性が潰せるなら行商人位惜しくないだろう。


「マズい!洗脳完了済みに近い!ロイ様のお忍びの視察ならどうですか?お忍びで視察に訪れたロイ様とスレ違う全ての者に誰何して警告するのですか?お忍びの意味は?ロイ様の意思は思いは達成されるのですか?」


サバート様に両肩を掴まれて揺すられる。

達成、、、されんやろうなあ。む?ロイ様の行動を邪魔する、それこそ切腹ものじゃないか!


「ようやく目が冷めたか。宗教信者で無い分、無自覚で1度とらわれると厄介だな。理性を失えば獣と変わらん。」


「あいも変わらずなんて厄介な。フェイの無自覚にも困ったものです。行動理念が間違いでは無いだけに質が悪い!いつ起爆するか分らない獣を育てるのはいい加減に止めていただきたい!警備兵も衛兵も招致貴族ですら疑わしいというか紛れ込んでいる!」


「ああ。言葉無く言葉届かずいきなり斬りかかる連中はな。ロイ様護衛任務とは言え大義が通るだけに厄介極まりない。」


「後片付けをする身にもなってくれませんかね。例の信者共、そういう時は信者以外は素通りさせるんですよ。信者の者だけ遠ざけるのです。しかも煽るんですよ?使徒様の意思に背いたからだとか天罰だとか。」


サバート様ご乱心とばかりにキーーーーーっと叫ぶ。ヴィル様は一頻り彼の言い分聞いて肯定し頷いた後。サバート様に真っ直ぐに向かい直し。深く。それはそれは深く頭を下げた。


「頼む。」


「そ、そんな。」

サバート様は絶望した表情だった。








ワイが一番過激野郎疑惑されてマスタw




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 明かす必要性はまったくないんだけど、ロイとしてはメグミやユウスケに記憶というかイマジナリーなおっさん持ちだって明かす気はあったりするのかな? ユウスケなんかは今の狂信一歩手前みたいな状…
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