128.まじかあ
ああ、続きだよ。続くから安心しておくれ。
領主様の釣りの同行?ストーカー?
やってきました海の町!
取り出したるは領民曰くギャグ本!
属性魔法とは。火、水、土、風、光、闇。例外として生活魔法や氷魔法。雷魔法そして無属性等が存在する。魔法は自分の適正魔法以外は発動しない。
パタンと本を一度閉じる。
おしい!惜しいんだけどね。間違っちゃいないんだけどね。
堂々と偉そうに魔法とはこうだって書かれてるんだけど。
魔法を発動する為には詠唱を正確に唱えなければならない。詠唱を間違えると魔法は発動しない。場合によっては魔力が暴発する可能性が有る。
、、、パタン。
再度キセルに火を点けてタバコを吸う。
駄目だ。爆笑しそうだおw
OKOK。落ち着いて。
例外として生活魔法を取り上げたが。生活魔法とは明かりを灯すライト。竈に火を点ける時に使う種火。掃き掃除等に使うクリーン。飲水の際のウォータなどがある。使用魔力量は微々たるもので魔力さえ有れば使える。
、、、、、、、ダメ。無理。コレはあかんw
なんで堂々とこんな事書けんの?
え?
何がそんなに面白いって?
だってこの領だと。
魔法属性は適正など関係なく誰であっても明確な現象イメージさえしっかりしてれば誰もが使える。ただし普段から目にしている現象であればあるほど明確なイメージに繋がり発動し易い。
そう。誰でも使えるのよ魔法は。
詠唱はイメージに対する補完でしかない。それよりも大事なのは魔力を如何になめらかに素早く操作するか。想像しきれるかが大事である。想像に失敗すると不発であったり魔力が霧散し集めた魔力量によっては衝撃波が起きる。
魔力操作練度大事だよねって話。普段から訓練しとけよって話。この詠唱の書き方だと魔法と魔術の詠唱が混ざってる。発動しなくも無いだろうけど無駄多くして意味あんの?ってヤツだね。
生活魔法とは。ワイが反論するなら、、、
んなわけあるか。あえて属性別けをするならば、明かりを灯すだけのライトは光魔法属性。種火は火であり、クリーンは風か無。ウォータは水だろうが!ピンホールだって土か無だし。
生活魔法使えた時点でほぼ全属性やん。ツッコミどころ満載や!適正?イメージの差やろうがw
って馬鹿にしちゃうけどさ。この領の魔法書初級を写本してるからなんだよね。ワイの魔法の不発動の原因の魔力操作練度が足りないってのも事実らしいし。
そりゃあ、この領であれ読んで勉強して魔法習得してりゃこの本よんだら(笑)ってつけたくなるわw
ライトが生活魔法か光属性魔法かって。日本人に聞いたら一発だおw
え?ええ?生活魔法?マジで?なんで?ってなるわw
スキル:生活魔法Lv1【おっと。まかせんさい】
え?あんの?マジで?ならライト!指先に魔力を集中。
スキル:生活魔法Lv1【ちょっとまってね】
スキル:光魔法Lv1【よっしゃカモン!】
、、、おい。
スキル:光魔法Lv1【へい!カモン!】
カモン!っじゃねえ!おもいっきり光属性やんけ!
スキル:生活(光)魔法Lv1【とりあえず発動しとくね】
うお!眩しい!
こ、これがスキル暴発、、、
光球。イメージ的にはLED電球の光った丸い玉が空中の目の前に浮かんでる。まあ、すぐに消えたが。
ん?でも、ワイ、ライト使えたっけ?
「よし!かかった!ん?シーサーペントより軽いような。」
領主様が吊り上げたるはグラトニー(暴食)シャーク。
吊り上げて引き上げたと同時に領主様本人が手刀で首おとしていたおw
ところでシーサーペントって聞こえたおw
、、、帰ろかな。
呼ばれなきゃ仕事じゃねえし。釣りって暇で話相手の仕事かなとか思ったけど。
ん?んん?引いてる?
コレ引いてるお。
「ユウスケ!筋力の強化だ!魔力糸に、釣り糸に魔力を込めろ!」
へ?領主様?、、、
身体強化!アンド魔力操作!
フハハハハハハ!マグロだお!マグロw
、、、なんで釣れるん?危なかった。領主様に言われなかったらマグロさんに連れて行かれたおw
今?今マグロの解体をエルフ?の漁師さんが解体中だおw
熟成?なんか獣人の漁師さんが魔法かけてるね。
ドワーフの漁師さんが切り分けて舟盛りに盛り付けてるおw
なんか。イメージが。全員マッチョで種族なんてわからなかった。最初。ん?耳が。ん?なんか尻尾ねえか。ん?小さいおっさんだなあ。位だったんだよ。
そして桟橋?みたいなとこで急遽用意された椅子とテーブル。なんでワイ領主様の隣なん?
領主様はご機嫌で赤身を堪能中。醤油あって良かったおwワイ。大トロ堪能中。ここで貧乏性が、、、
やっぱり気になるから領主様に確認。
大トロ。美味いけど一切れ二切れまではとても美味しい。以降は油が残ってダメ。不味くなると。
一応おっさんみたいな感想だけど味覚にそこまで差は無いらしい。
それならあの食べ物!アレなら領主様も!
「寿司!酢とかで混ぜたご飯と刺し身で握った」
「へい、おまち!」
間髪入れずに目の前ににぎり寿司が差し出された。いつの間にすし飯用意したんだよ!なんでしっかり寿司の形が出来上がってるんだよ!
ニコニコ顔のマッチョエルフのおっさん。食いたくねえ!プロテイン入れてねえだろうな。
うめえ!大トロやっぱり美味い!
「そして暴食鮫のにぎりです!」
ふおぉぉぉぉ!コリッとして甘くてサラッとしてタンパクだけど。なんて言えばいいんだろう?あっさりしていて旨味がギュッとしている!
「むう。魔力が濃厚で美味いな。やはり強いヤツほど魔力が濃厚で美味いのか。」
「へい、旨さとは別にやはり魔力も旨さに効果を相乗しているかと。」
領主様とエルフの会話、聞きたくなかったお。確か魔獣食肉大全だっけ?
メグミさんの書の一節。甘い、辛い、塩っぱい、酸っぱい、苦いの他に旨み、、、魔力。
この魔力が多ければ多いほど旨味が増すと。
だから魔力が少しでも有れば人も旨いと味をしめた魔獣が頻繁に人を襲うようになると。
あの人もマジ研究者だった。似たもの夫婦。
魔力って旨味なんやなあ。




