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110.冒険者になろう

へいへ~い。


みんな元気してる~?


元気だよ~!!!(心の声)


心の中の妄想オーディエンスよ。ありがとう。







待機所暮らしもだいぶ慣れて。いや、慣れないが。不味い飯を早々に領営食堂に切替て風呂は銭湯。


クソ!領民は税金に含まれているから銭湯は無料って早く教えてくれよ。キンさんが教えてくれたんだけど。


しかも風呂に数日入ってないと罰金罰則なんて怖すぎる領法あるなら早く教えてよ!それもキンさんに教わったんだけど!


冒険者特例で数日野営やらダンジョンアタックの場合の事実が認められれば違反扱いにはならないらしい。これもキンさんに教わったけど!


全部実は説明会で説明されているって、周囲にドン引きしすぎて聞き逃していたのはオレだけど!


オレが悪いんだけどさあ。キンさんありがとう。心の友よ。







異世界生活始めて一月位?たった頃の休日。正確にはキンさんの休日に合わせた日。


キンさんを連れて冒険者ギルドへ。正確にはキンさんの陰に隠れて。


いくら雑用と言っても。やっぱりロマンあるじゃない?肩書みたいな。一度は味わいたいじゃん?なんかそんなふいんきを。はいはい、雰囲気ね。







痛ってえええええええええ!


だから何で血なの異世界!確かに反応してるけどさあ!


、、、もう良い。なんか5分位かかるらしい。お茶が無料らしいから、、、


キンさんほどは怖くないけど。いかつい面々がこちらを睨んでいる。


「キンのアニキ。そいつは?」


「ああ、新人だ。フェイ様の保護対象だから。一応気を付けてやってくれ。フェイ様が仰られるには一応の保護対象だから気にせず普通対応で良いそうだ。」


フェイ様仏様!一応でも保護対象ありがとうございます!


「オラオラ、チンピラ共。俺はこれでもキンのアニキの大親友でフェイ様の保護対象なんだぞ!テンプレよろしく生意気だとか絡んでくんじゃねえぞ!お願いします。」


「お前。そういう事は心の内で思って言葉に出さないのが常識だろうが。こいつらは典型よろしく絡んだりせんわ。むしろ領民初心者が困らないか見張ってる位だからな!」


そういってキンさんがワイの胸にぶら下げられた領民カードをつついてくる。そ、そういえば領民は皆仲間。仲間を助け仲間に助けられる。そういう関係。領民カードが有るか確認してたのか。


ここは一つ


「大変申し訳ございませんでしたーーーーーーーーーーー!!!!」


即土下座。仲間を疑う。なんてこった。日本人。仲間疑う良くない。


「お前さんさあ。すぐ昔の獣人式に似た謝罪する癖止めた方が良いぞ。一応この領での謝罪は最初に相手の目を確認。腰はやや斜めにして謝罪の言葉を」


「大変申し訳ございませんでしたーーーーーーーーーーー!!!!」


即修正じゃオラ!郷に入っては郷に従え!相手に不快感を与えない!コレ大事!


「、、、ああ、まあ。うん。見た通り変な奴ではあるが悪い奴じゃない。俺も仕事があるし。なんかあった時はなんだその。よろしく頼むわ。俺の友達なんでな。」


「あ、デレた。」


「デレとらんわい!」




やべえ通じた。言語理解、言語翻訳凄すぎる。まさかテンプレやデレが翻訳されるとは


ユニークスキル:言語理解【セヤロ?】

       :言語翻訳【テラワロス?】


、、、ツッコんではダメ。このスキルだけには。後が怖すぎる。


ユニークスキル:言語理解【ムシイクナイ】

       :言語翻訳【ショボーンw】


どう反応すりゃ正解なんだよ!えっと。そうか!ユニークスキル様。流石です!ありがとうございます!


ユニークスキル:・・・


治まった。本当にどうなってんのこのスキルって。まあいいか。





「11番の番号札の」


「オレで~っす!あざ~す。え?説明?大丈夫っす!そこのキンさんと愉快な仲間達に教わります。当然問題が有ったら彼らの責任で!」


「ユウスケ!領法第1条!」

「自分の責任は己の責任!」


脊髄反射。なんてこった。第1条だけは何度も受け答えさせられた挙句。体にしみ込むまで叩き込まれてしまっている。


領民は仲間。困っていたら助ける。ってのは当然だけどそれに胡坐をかいて相手に甘えるのはダメ。自分があがいてもがいて打破する。その姿勢をみて仲間が助けてくれる。


人の善意に自分の失敗押し付けちゃダメ。精神論かもしれないけど、この領法よくできとるわ。


「あ~。すんません。軽口過ぎました。その、それ位仲良くなったと伝えたかっただけなのですよ。」

受付の方に頭を下げる。


「新人なもんですまんな。ここは俺の顔に免じて一つ。」

キンさんも一緒に頭を下げてくれた。







キンさん良い人!めっちゃ良い人!ワイのキンさん株価お祭りワッショイ状態じゃあ!



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