魔力マネーのＪＫ銀行員は正義？

【第三章】第三十一部分

大騒ぎを陰からこっそりと見ている妙齢の女子がポツリと呟いた。

『アリスちゃん。ママとケンカする気なのね。パパはスーパーが儲からないようにワザとギャンブルで資金を使っているんだけど。アリスちゃんの目がギャンブルに行くことで、ママ探しをさせないようにとしているパパの悪巧み、いやアリスちゃんにとっての正義に気づかないのね。それに生徒会長が誰の指示で動いているのか、わかってるのかしら。魔力マネー蝕はこんなことでは終わらないのよ。』

　女子はいずこかへと消えていった。