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【第三章】第三十部分

10分間、それを続けて、亜里栖の頬は赤くなった。貯金箱を振ると音がする。

呆気に取られていた会長が少し落ち着いたところで、首謀者の秀太郎に尋問した。

「どうしてこんなことになったんですの?」

「これは賭け。亜里栖の思いが魔力マネーを食う。そこに別の強力な感情をぶつけて相殺することができたならいいけどと思っただけで。」

「それって極めて危険じゃありませんこと?もし、恋愛感情の上に別の感情が加重されるという可能性を考えませんでしたの?」

「それはあったけど、他に手立てもなかったし、まさにギャンブルだったわけだ。亜里栖のことだし。あはははは。はあ。よかった。」

「ギャンブルには向いて無さそうですわね。」

「ところで、さっきの亜里栖の様子から、あの感情は嫉妬心なのかな?」

「さあ、どうでしょうか。でもこれで亜里栖さんのパワーを抑えられるなら御の字ですわ。でもすごく忙しくなりますわよ。ほらその種は発芽しましてよ。」 

美散、いつきは抱擁券を大量に手にしていた。口からは大量の涎のしずくが垂れ流しである。

秀太郎は青ざめた。

「ちょっと、アタシにも抱擁券、よこしなさいよ。」

亜里栖が獣のような目で、美散たちの手に襲いかかった。

その亜里栖の手をさらに取る者がふたり。

「ワタクシもそれに乗りますわ。」

「先生もお兄ちゃんにナデナデだけじゃなく、お姫様抱擁をしてもらうですぅ。」

「お姫様抱擁?いったいどんなアブノーマルプレイなのよ?」

「こうするですぅ。」

ミニスカロリスは子泣きじじいのように秀太郎の背中に張りついた。

「もうやめてくれ!」

秀太郎の叫び声は生徒会室にこだまして、それは夜明けまで続いた。



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