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【第三章】第十六部分

「へりくだった言葉とは裏腹に、無遠慮な行動をなさるのですわね。」

「性根の腐った守銭奴からヒーロー、じゃなくって、ひろい邪心だらけの男子を守るためよ。」

「そんな男子なら守護する必要ないのではありませんか。」

「余計なツッコミはイラン人よ。」

「一本木さん。今、全イラン人を敵に回しましたわ。今後、ペルシャ絨毯の使用を禁止します。」

「何を、生意気女!」「そちらこそ、安スーパーの盛り店員ですわ!」

並んで会長と亜里栖の差し手争いが展開。つまり取っ組み合い中である。

「ふたりともケンカはダメですぅ。」

ふたりの前にミニスカロリスがいた。

「あまりにちっちゃくて見えなかったよ。」「そうですわ。スモール過ぎましたわ。」

「ふたりともひどいですぅ。先生はこのように雄大なんですぅ。」

 ミニスカロリスは全力で背伸びをした。

「先生!どうしてこんなところにいるのよ。」

「先生はここでお兄ちゃんに蹂躙されるために、せっせと補助券を貯めたですぅ。」

「蹂躙って、いったいナニをされるつもりなのよ?」

「ナニはナニですぅ。それ以上、ソレ以上ですぅ。」

「ソレって、めっちゃヤバいじゃない。第一、先生はちっちゃいけど、オトナだし。」

「はい、なのですぅ。ちっちゃいオトナのオンナにはデッカイ野蛮系ヤバイお楽しみがあるのですぅ。」

「ヤバい、ヤバ過ぎるわ!そんなことしたら」

「おっと、お嬢ちゃん、今日は来てくれてありがとう。」

 亜里栖の言葉を遮ったのは秀太郎。

ミニスカロリスはいつものブルーの制服姿であるにも関わらず、教師と気づいてないのか、秀太郎は他の客と同じ扱いをしている。

そして秀太郎はミニスカロリスの手を取った。

「お、お兄ちゃん。会えて大感激ですぅ。盛大に野蛮系ヤバイのオトナサービスしてほしいですぅ。」

「わかったよ。お嬢ちゃんのたってのお願い、聞き届けたぜ。」

「秀太郎、やめなさいよっ!」

亜里栖の制止を聞き入れることもなく、秀太郎はミニスカロリスを抱き寄せた。

「おやめになって、副会長!」

会長も止めにかかったが時すでに遅し。

秀太郎は公衆の面前で、ミニスカロリスに特別サービスを実行した。

「よし、よし、なでなで、なで。」

「うれしいですぅ!お兄ちゃんになでなで。それもトリプル。もう死んでもいいですぅ。」

なで三連発で死ぬとは、かなり安い命である。


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