表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/69

【第三章】第三部分

「成功ですわ。仮装通貨の副作用毒を自分で浄化してますわ。これなら、仮装通貨が永久機関のように使用できますわ。この特異体質こそ、ワタクシが探していたものですわ。これで魔力マネーを稼がなくても印刷するだけで、ザクザクとなりますわ!」

 眼が少女漫画のヒロインのように、必要以上に輝く会長であった。

「仮装通貨は魔力マネーがこもった通貨なのです。仮装通貨で魔法が使えれば、魔力マネーを貯めることができます。だから、貧しい魔法使い生徒たちにはうってつけなのですわ。」

「でも偽の魔力を使うため、からだがおかしくなる。そんなの、おかしいわ。」

「そういう副作用を理解した上で使うのですから問題ありませんわ。」

「実験は大成功ですわ。これからどんどん新仮装通貨を試していきましょう。ご参考までに、ワタクシのコレクションをごらんくださいませ。」

次々と運ばれてくるミイラ。USドル、ユーロ、元、ポンド、など各国の通貨ミイラ棺桶が所狭しと並べられている。

「これ、みんなあたいが作ったんだじゃん。」

制服の上に割烹着の女子。いつきが無機質な表情で亜里栖に声を飛ばした。

「いつき。あんたがこんなことをした張本人なの?アタシたちを騙しただけじゃなく、もっとひどいことをしてたのね。見損なったわ、とか言わないわよ。悪に染まった敵キャラは、本当は心の優しい人物で、脅されたりして悪人を演じている設定がよくあるけど、あんたの場合は極悪認定を深めただけよ。」

「それは大いなる誉め言葉と受け取るじゃん。悪からのアドバイス。あたいは用事があるから急遽外出するじゃん。」

 いつきは猛ダッシュして校外に出ていき、瞬く間に背中が見えなくなった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ