表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/69

【第二章】第十二部分

「こんなモノの相手なんてイヤよ。だったら、秀太郎がやってよ。」

「そいつはキモ過ぎる。オレだって本能が拒絶反応だ。」

「それでも正義の味方製造機なの?」

「そんな都合のいい機械はない!」

「人にイヤなことを押し付けるのって最低じゃない。それは置いといて、先生が生徒にイヤな攻撃を仕掛けるって、教師としてどうなのよ?」

亜里栖は矛先をミニスカロリスにチェンジした。

「今、先生は操り人形なので仕方ないのですぅ。」

「操られている割には意識、意思があるように思われるのは気のせいかしら。」

「悪者が行う他人の操り方は、そういうモノなのですぅ。先生は良心の呵責に耐えながら攻撃してるのですぅ。敵を攻撃させながら、先生の心を折るという、悪者にとって一粒で二度おいしい。これこそ悪のやり方ですぅ。」

「ヒドい、ヒド過ぎるわ!」

「ヒドいのは今からですぅ。」

全身から粘液を出して、ベタベタで体を覆うミニスカロリスヒトデ。そのまま亜里栖を熱く汚く抱擁した。

「ぎゃああ!超気持ち悪いわ~!」

ゲル状ミニスカロリスと亜里栖は一体化し、亜里栖がドロドロに溶けているようにすら見える。

「続いて精神攻撃ですぅ。先生の体はこんなになってもボン、キュ、ボンのナイスバディですぅ。」

「先生、それは違うわ。ピョン、クウン、ピョンって感じよ。」

「よくわかりませんですぅ。しかし、今触れてる、一本木さんの体はシ~ン、シ~ン、シ~ンですぅ。」

「何よ、その超閑けさはっ。岩に染み入るスキも無いわよ。」

「とにかく浸食するですぅ。このワザはコワいですぅ。全身を覆って、皮膚呼吸を奪うですぅ。」

「く、苦しいわ。口は開いてるのに、呼吸ができないわ。」

「そうでしょうですぅ。でも先生は優しいですから、すぐには殺さないですぅ。死なない程度に呼吸してもらうですぅ。で、これからいろんな恥ずかしいところに侵入するですぅ。」

「ちょっと、やめなさいよ。アタシなんか食べてもおいしいけど、食べなければおいしくないわよ。」

「一本木さんは食べてほしいみたいですぅ。残念ですが、別においしそうなところって見つからないですぅ。年頃の女子の成長する姿態が見たかったのに、微塵も感じないですぅ。」

「う、うるさいわね。これからいろんな部分が成長するDNAの未来地図がミトコンドリアに収納されているんだからっ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ